奥羽山脈を水源にし、名取川と合流して仙台湾に注ぐ。仙台市中心部を流れ、切り立った崖があるダイナミックな景観でも知られる。伊達政宗が築いた青葉城の外堀として活用された。「青葉城恋唄」で歌われたことでも有名。
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宮城郡宮城町から仙台市へと流れる川。山形県境の
中流の熊ヶ根付近から河岸段丘が形成され、仙台市内では
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宮城県中部を東流する名取川最大の支流。流路延長44km。奥羽山脈の関山峠(594m)に発し,愛子(あやし),郷六の小盆地を連ね,仙台市街地の西縁を流れて,市の南東部で名取川に合流する。上流部に作並温泉,支流大倉川上流部に定義(じようぎ)温泉(単純泉,36~38℃)がある。各盆地では20~30mを切り込んで流れ,河岸段丘が発達する。愛子盆地から下流は安山岩地域を切って流れ,両岸に地すべり地形が発達する。仙台市街主要部は広瀬川左岸の段丘上に展開し,右岸の段丘と青葉山の丘陵端は青葉城址で,広瀬川は外堀の役割をもっていた。青葉城南側には丘陵をうがつ小支流の竜ノ口峡谷がある。仙台市南部の太白(たいはく)区長町から下流の扇状地は近郊農業地帯,工業用地であったが,近年は住宅地化が著しい。大倉川にはダブルアーチ型の大倉ダムが建設され,仙台,塩釜の上水道,工業用水道源になっている。川沿いに仙山線,国道48号線が通じる。
執筆者:長谷川 典夫
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宮城県中部を流れる名取川(なとりがわ)最大の支流。山形県境の関山峠(せきやまとうげ)に源を発し、東流して愛子(あやし)盆地、仙台市街を経て仙台市若林区日辺(にっぺ)付近で名取川と合流する。延長約40キロメートル。愛子盆地と仙台市街には河岸段丘がみられる。川に並行して国道48号、JR仙山(せんざん)線が通じる。1189年(文治5)の奥州征伐の際の合戦場であり、1351年(正平6・観応2)には南朝方と北朝方が川を挟んで戦った。近世には仙台青葉城の天然の外堀として利用され、また郷六(ごうろく)(仙台市)で取り入れた水が四谷堰(よつやぜき)として城下を流れていた。1886年(明治19)に完成した三居沢発電所(さんきょざわはつでんしょ)は広瀬川の水を利用した東北地方で最初の水路式発電所である。上流部には作並(さくなみ)温泉、支流の大倉川に大倉ダム、定義(じょうげ)温泉がある。
[後藤雄二]
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…渋川市から下流では関東平野を流れる。このうち前橋~伊勢崎間では,現在の川は前橋台地を幅の狭い谷をつくって流れるが,1532年(天文1)以前の流路は,前橋台地の東側と赤城南麓との間,現在の広瀬川低地を流れていた。この流路変更についてはいかにして行われたか明確でない。…
…人口97万1297(1995)。奥羽山脈の東側に続く第三紀丘陵の東端,仙台平野(仙南平野)の西縁に位置し,市街地主要部は広瀬川の形成した数段の河岸段丘上に展開する。奈良時代,北方の多賀城(現,多賀城市)に陸奥国府と鎮守府が設けられ,仙台には陸奥国分寺および国分尼寺が建立された。…
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