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延米 のべまい

世界大百科事典 第2版の解説

のべまい【延米】

江戸時代,年貢米に対する付加税の一種。出目米(でめまい)ともいう。年貢米を俵詰めするとき,目減りを考慮して一定の割合で付加した米。古来は目減りを防ぐため升に山盛りして納めていたが,1616年(元和2)幕府は1俵に3斗5升の年貢米に対し,3斗7升詰めとすることを定めたが,この差2升を延米という。この制は関東の幕領で広く行われたが,地域によって俵詰めの量,延米の量には異同がある。【大口 勇次郎】

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大辞林 第三版の解説

のべまい【延米】

江戸時代、正租の付加税。年貢米の目減りを防ぐために付加されたもの。江戸初期には枡ますに山盛りにして量ったが、1616年に斗搔とかきが用いられるようになり正味で量るようになったので、切り落とされた分として一俵三斗五升に対して関東地方で二升の延米を加えた。出目米でめまい

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

延米
のべまい

江戸時代の付加税の一種。延石(のべこく)、出目米(でめまい)ともいう。関東を中心に当初、年貢米は枡(ます)に山盛りにして納めていたが、1616年(元和2)に山盛りの分を斗掻(とか)きによって掻き落とし、そのかわりに三斗五升の俵に二升を加えて三斗七升として納入した。この二升を延米とよび、この制度を三七の延(のべ)といい、関東・東海地方では本石斗立(ほんこくはかりだて)ともいった。地方によって四六の延など延米の割合も異なり、高崎藩領での一石に四斗六升の例もある。維新後も旧慣として続いたが、地租改正によって消滅した。[吉永 昭]

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