室町時代から江戸時代にかけては、②のような取次ぎの儀礼を行なうための板敷きの部屋をいう。武家屋敷で駕籠をおろすための突き出た板床を「玄関」、取次ぎの部屋を「敷台」と呼び分けていたが、江戸時代になって全体を「玄関」と呼ぶようになり、「敷台」は③のように客の送迎に際して礼をする一段低い板敷を指すようになった。
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…中国においては《老子》に〈玄之又玄衆妙之門〉とあるように幽玄の道の入口という意であったが,転じて禅学に入門するという意味に使われた。日本においても字義どおり使われたこともあるが,転じて禅宗寺院の方丈の入口を指すようになり,ついで,武家住宅の式台(戸口の前につけた低い板敷きの縁)付きの入口,さらには一般住宅の主要な入口を指すようになり,今日では一般住宅の入口の意味が定着している。 日本の禅宗寺院では,鎌倉時代末期に書かれた建長寺の伽藍指図中に,伽藍の中軸線にそって方丈西隣の得月楼にいたる廊の中扉に玄関の書込みがあり,方丈への入口を意味していたことがわかる。…
※「式台」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
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