形姿(読み)ナリカタチ

デジタル大辞泉 「形姿」の意味・読み・例文・類語


なり‐すがた【形姿】

なりふり。身なり。

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精選版 日本国語大辞典 「形姿」の意味・読み・例文・類語

けい‐し【形姿】

  1. 〘 名詞 〙
  2. すがたかたち。容姿
    1. [初出の実例]「ここに描かれた市民像の原型に〈略〉アルチザンの形姿が存在していることは自明である」(出典:孤児なる芸術(1949)〈山本健吉〉)
  3. ( ━する ) かたちに表わすこと。
    1. [初出の実例]「私のいわゆる女房的肉眼をひとつの範型にまで形姿しているのはやはり藤村の『家』だろう」(出典:女房的文学論(1947)〈平野謙〉)

なり‐かたち【形姿・形貌】

  1. 〘 名詞 〙 ( 同意の語を重ねたもの ) すがたかたち。なりかっこう。なりふり。なりかかり。
    1. [初出の実例]「上達部・殿上人などの御衣、馬鞍の飾りも、舎人・馬添などのなりかたちなどをも」(出典:狭衣物語(1069‐77頃か)四)

なり‐すがた【形姿】

  1. 〘 名詞 〙 なりふり。身なり。
    1. [初出の実例]「よき若人童べのなりすがた、めやすくととのへて」(出典:源氏物語(1001‐14頃)葵)

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