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御倉町(読み)みくらまち

百科事典マイペディアの解説

御倉町【みくらまち】

平安京で倉庫の群立する一角。国主を歴任する間に蓄財した受領(ずりょう)の宅が多いが,摂関家のものが代表的。摂関家の東三条殿の東,鴨井殿の北部にあり東倉町・北倉町と呼ばれた。調度などを納める納(おさめ)殿があり,厨(くりや)所・宿所の機能も持った。

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世界大百科事典 第2版の解説

みくらまち【御倉町】

平安京において倉の群立する町(区画)をいい,巨富の象徴とされた。《宇津保物語》に受領を歴任して蓄財した三春高基について,〈住み給ふ所は七条,大路のほどに,二町の所,四面に倉立てならべたり〉とあるようなものをいう。同様の受領であった近江守源行任(ゆきとう)の宅(富小路南,土御門北)は〈世に御倉町と号〉された(《小右記》)といい,同じく近江守隆時の場合は〈江州五倉〉(《中右記》)と称されており,いずれも焼亡の記事に登場する。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

御倉町
みくらまち

単に倉町(くらまち)とも称する。摂関期や院政期にとくにみられ、受領(ずりょう)や摂関家、院などの財物を収納した倉庫の立地する地をいう。平安京内はもちろん鳥羽(とば)、白河などにもあり、白河法皇はこれら各所に「御倉二百余所」をもっていたという(『中右記(ちゅうゆうき)』)。また単なる倉庫群にとどまらず、工房の役割をも果たしており、当時の京都における富の集積のさまをよく示す。[井上満郎]
『村井康彦著『古代国家解体過程の研究』(1965・岩波書店)』

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