日本大百科全書(ニッポニカ) 「御蔵島(村)」の意味・わかりやすい解説
御蔵島(村)
みくらじま
東京都三宅(みやけ)支庁、伊豆諸島の御蔵島1島からなる村。御蔵島の南西35キロメートルの海上に無人島の藺灘波島(いなんばじま)が浮かぶ。亜熱帯性気候区に属し、ツゲ、シイの原生林、雄大な断崖(だんがい)などがあり、全村が富士箱根伊豆国立公園に指定されている。かつて村の産業を支えたツゲ材生産は需要が低下し、現在はカツオ・タカベ漁やニオイエビネランの栽培、観光が主産業。港湾施設が昭和60年代に整備され、東京・竹芝(たけしば)桟橋からの定期船がある。また三宅島、八丈(はちじょう)島などと結ぶヘリコミューター路線が就航している。面積20.54平方キロメートル、人口323(2020)。
[沢田 清]
[参照項目] |
| | [補完資料] |