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心神耗弱 しんしんこうじゃく

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

心神耗弱
しんしんこうじゃく

精神の障害により,是非善悪を弁別し,またはその弁別に従って行動する能力が著しく低い状態。心神耗弱者の行為は刑法 39条2項により,限定責任能力者として刑が減軽される。飲酒による酩酊や神経衰弱知的障害,老衰などがある。

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朝日新聞掲載「キーワード」の解説

心神耗弱

精神病や薬物中毒などによる精神障害のため、善悪を判断したり、それに従って行動したりする能力が、普通の人より著しく劣っている状態。刑法39条の減刑対象で懲役が半減される。懲役5年以上の刑が科される殺人罪の場合、心神耗弱者であれば、量刑の下限は懲役2年6カ月となる。 心神喪失はこれらの能力が全くない状態で、刑事責任がないとされ、処罰されない。

(2015-05-30 朝日新聞 朝刊 群馬全県・1地方)

出典|朝日新聞掲載「キーワード」
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デジタル大辞泉の解説

しんしん‐こうじゃく〔‐カウジヤク〕【心神耗弱】

統合失調症や感情障害などの疾患や、薬物・アルコールの摂取などにより、善悪を判断し、それに基づいて行動する能力がきわめて低下した状態。心神喪失より軽いものをいう。刑法上は刑が減軽される。

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百科事典マイペディアの解説

心神耗弱【しんしんこうじゃく】

精神機能の障害により,是非善悪を弁別することの著しく困難な状態をさす概念。神経衰弱,酩酊(めいてい)あるいはアルコール中毒,老衰等による。刑法では限定責任能力者としてその刑を減軽する(刑法39条2項)。
→関連項目精神鑑定責任能力

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世界大百科事典 第2版の解説

しんしんこうじゃく【心神耗弱】

心神喪失のように意思能力を完全に失うまでには至らず,不完全ながら理非善悪を判断し,その判断に従って一応意思決定をすることもできるが,その能力の減退がいちじるしい状態をさす概念。民法上は準禁治産の原因(民法11条),刑法上は刑の減軽事由(刑法39条2項)となる。心神喪失との差は量的なものにすぎないから,禁治産宣告の申立てが行われた場合に準禁治産を宣告することも,その逆の処理もともに可能と解されている(通説。

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大辞林 第三版の解説

しんしんこうじゃく【心神耗弱】

心神喪失には至らないが、精神機能の障害により行為の是非を判断する能力や行動を制御する能力がいちじるしく減弱した状態。刑法上は刑が減軽され、民法上は保佐開始の審判の原因となる。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

心神耗弱
しんしんこうじゃく

精神の障害により、善悪を判断する能力(是非弁別能力)またはこの善悪の判断に基づき自己の行動を抑制する能力(行動制御能力)が著しく劣っている場合をいう。このような場合には、限定責任能力者の行為として、刑が必要的に減軽される(刑法39条2項)。たとえば、精神病、知的障害による場合のほか、酩酊(めいてい)、薬物中毒、睡眠や催眠の状態などにより、判断能力や自己抑制能力が通常人よりも著しく劣っている者の行為がこれにあたる。これに対して、これらの能力が欠ける場合を「心神喪失」とよび、責任無能力者の行為として、責任が阻却される(同法39条1項)。心神耗弱にあたるか否かは、精神科医の精神鑑定を尊重して、最終的には裁判所が判断する。なお、かつての刑法第40条は、聾唖(ろうあ)者の行為につき、これを無罪とするか刑を減軽するものとしていたが、1995年(平成7)の刑法一部改正によって、本条は削除された。また、民法上、心神耗弱者は被保佐人(旧民法の準禁治産者)として、民法第13条が定める法律行為をなすにあたっては保佐人の同意を必要とする(ただし、かつて民法11条の条文中にあった「心神耗弱者」の語は、差別的な印象を与えるとして、1999年の改正により、「精神上の障害により事理を弁識する能力が著しく不十分である者」という表現に改められた)。[名和鐵郎]

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世界大百科事典内の心神耗弱の言及

【責任能力】より

…14歳未満の者は責任無能力である(刑法41条)。精神障害者については,心神喪失者は責任無能力となり(39条1項),心神耗弱(こうじやく)者は限定責任能力となる(同条2項)。判例によれば,心神喪失とは精神の障害により自己の行為の理非善悪を弁識できず,または理非善悪を弁識してもそれに従って行動を制御できない精神状態をいう。…

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