コトバンクはYahoo!辞書と技術提携しています。

忌言葉∥忌詞 いみことば

1件 の用語解説(忌言葉∥忌詞の意味・用語解説を検索)

世界大百科事典 第2版の解説

いみことば【忌言葉∥忌詞】

特定の時や場所で口にしてはならない言葉やその代りに用いる言葉をいう。忌言葉は山言葉沖言葉正月言葉,夜言葉,縁起言葉などに分けられる。忌言葉は,宗教儀礼における〈忌〉の一つの形式で,神や神聖な場所に近づく際には不浄なものや行為を避けるだけでなく,それを言葉に出していうことも忌み,代用語を用いていい表したことから生まれたと考えられている。山言葉は猟師などが山中で使うのを忌む言葉であり,沖言葉は船乗りや漁師が海上で口にするのを忌む言葉をいう。

出典|株式会社日立ソリューションズ・クリエイト
世界大百科事典 第2版について | 情報

世界大百科事典内の忌言葉∥忌詞の言及

【言霊】より

…ことばに宿る霊の意。古代の日本人は,ことばに霊が宿っており,その霊のもつ力がはたらいて,ことばにあらわすことを現実に実現する,と考えていた。言霊という語は,《万葉集》の歌に,3例だけある。山上憶良の長歌に,〈そらみつ 倭(やまと)の国は 皇神(すめがみ)の 厳(いつく)しき国 言霊の 幸(さき)はふ国と 語り継ぎ 言ひ継がひけり〉(巻五)とうたわれ,《柿本人麻呂歌集》にも収める歌には,〈言霊の八十(やそ)の衢(ちまた)に夕占(ゆうけ)問ふ占(うら)正(まさ)に告(の)る妹(いも)はあひ寄らむ〉〈磯城島(しきしま)の日本(やまと)の国は言霊の幸(さきは)ふ国ぞま幸(さき)くありこそ〉とうたわれている。…

【サル(猿)】より

…ヒトにもっとも近縁な動物で,ヒトとともに哺乳綱霊長目をなす。もともとニホンザルを指すことばであったが,現在ではヒト以外の霊長類の総称として用いられ,狭義には,真猿類のオマキザル科とオナガザル科の種を指す。英語では,尾の長いサルをmonkey,尾のないサルをape,原猿類をlemur,またはprosimianといっている。 いわゆるサルということばから連想するイメージは,賢そうな顔つきや目つきをもち,木登りがうまく,手先が器用で,果実や木の実を好み,群れをなして森の中でくらしている動物といったものであろう。…

【狩猟伝承】より

…狩猟に従事する人々が仲間の慣行あるいは習俗として前世代の指導者から受け継ぎ,あるいは自己の世代の体験や知識として次代の青年たちに教えこんできた行為,信条,知識などの総称。現代の狩猟免許法は,この種の知識の有無にかかわらず一定の技術水準に達していればだれでも狩猟することを認めており,またそれらの人々はこれらの伝承をおしなべて迷信としてしりぞける風潮が強くなってきたので,その大半は急速に消滅に向かいつつある。…

【山言葉】より

…海上で用いられる沖言葉に対して山中で使用する忌言葉の一種。山中を俗界である里(さと)と区別するための特殊な用語で,食事,食物,食具,鳥獣,狩猟用具,性などに関する語が主要なものである。地方によって表現法や使用場所に若干のちがいがあるが,山言葉を有する地域は南は沖縄から北は下北半島に及び,狩猟者,伐木業者などの間では現在もこれが守られる場合がある。とくに猿,蛇,猫などの動物名をそれぞれ〈キムラ〉〈ナガムシ〉〈マガリ〉などと呼びかえる点は漁民にも共通し,両者の信仰に共通なもののあったことを考えさせる。…

※「忌言葉∥忌詞」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社日立ソリューションズ・クリエイト
世界大百科事典 第2版について | 情報

今日のキーワード

稀勢の里寛

1986- 平成時代の力士。昭和61年7月3日生まれ。中学卒で鳴戸部屋に入門し,平成14年3月初土俵。16年5月新十両,同年11月には18歳4ヵ月で新入幕をはたす。18年7月新三役小結,21年3月新関...

続きを読む

コトバンク for iPhone