浩然(読み)コウゼン

デジタル大辞泉 「浩然」の意味・読み・例文・類語

こう‐ぜん〔カウ‐〕【×浩然】

[ト・タル][文][形動タリ]《「浩」は水が豊かなさま》心などが広くゆったりとしているさま。「浩然として天を仰ぐ」
[類語]温順・柔順・従順・温柔・温良・順良・素直・控えめ・優しい・内向的・人見知り・しんねりむっつり・シャイ・しなやか・しとやか・なよやか・なよなよ・しっとり・物柔らか・静静しずしず・ソフト・婉然えんぜん・しおらしい・閑語・たおやか・ナイーブ・心優しい・柔和・温雅・静心しずこころ・従容しょうよう・悠悠閑閑・おおどか・つつましい・奥ゆかしい・しみじみ・しっぽり・しんみり・静まる・温顔・温容・春風駘蕩たいとう・穏便・粛粛・静謐せいひつ・静粛・悠長・悠然・悠悠・悠揚・どっしり・気長・伸び伸び・伸びやか・のどか・のんびり・屈託無い・自然体・でんと・どっしり・どっかと・どっかり・冷静・沈着・平静・泰然・綽然しゃくぜん・自若・腰を据える・太っ腹・堂堂・正正堂堂・毅然・心静か・穏やか・温和・物静か・おとなしやか・安らか・安穏・のんどり・広い・寛闊かんかつ・寛大・寛容・寛弘かんこう・広量・大様おおよう・大らか・おっとり・さりげない・何気ない・それとなく・それとなしに・何心ない・遠回し・気軽い・何とはなし・鷹揚おうよう・磊落らいらく・開豁かいかつ・闊達・豪胆・豪放・剛毅・放胆・大胆・雅量・大量・泰然自若・肝が据わる・腹が据わる・平穏・安泰・安寧・小康・平和・和平・平安・安楽・気楽・楽楽・安逸・安易・安閑・閑閑・安息・温厚・楽天的・安堵あんど・穏和・平然・のうのう・ぬくぬく・のんき・のほほん・ゆるゆる・くつろぐ・和やわらぐ・安らぐ・和なごむ・静穏・平らか・まったり・つつがない・リラックス・イージーゴーイング・極楽蜻蛉とんぼ・さくい・あえか・へなへな・緩ゆるい・手緩ぬるい・線が細い・骨無し・柔懦じゅうだ・怯臆きょうおく・怯ひるむ・無気力・昼行灯あんどん・意気地がない・いい加減・杜撰ずさん・なまなか・うやむや・アバウト・ぬるま湯・腰抜け・腑ふ抜け

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精選版 日本国語大辞典 「浩然」の意味・読み・例文・類語

こう‐ぜんカウ‥【浩然】

  1. 〘 形容動詞ナリ活用タリ 〙 水が豊かに流れるさま。また、心などが広くゆったりとしているさま。
    1. [初出の実例]「浩然の気謂レ之養素。素と云が天地の元気の其ままな処を云て候ぞ」(出典:寛永刊本蒙求抄(1529頃)三)
    2. [その他の文献]〔孟子‐公孫丑・下〕

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「浩然」の意味・わかりやすい解説

浩然
こうぜん / ハオラン
(1932―2008)

中国の小説家。本名は梁金広(りょうきんこう/リアンチンコアン)。河北(かほく/ホーペイ)省趙各荘(ちょうかくしょう/チャオコーチョアン)の炭鉱に生まれ、少年時代から革命闘争に参加。農村工作に従事していたが、投稿を契機に新聞記者となる。1956年の『喜鵲登枝(きじゃくとうし)』以来、農村を舞台にした短編小説を多作、『彩霞集(さいかしゅう)』(1963)、『杏花雨(きょうかう)』(1964)など百数十編を発表した。また児童文学でも知られる。1966年に長編『艶陽天(えんようてん)』(うららかなひ)を完成、農業集団化をめぐる農村の各階層の対立を生き生きと描いて注目され、文化大革命中も人民公社化を描く長編『金光大道』(1972。邦訳『輝ける道』)を発表し、文革を代表する作家とよばれた。四人組失脚後は一時批判を浴びたが、その後1979年に長編『男婚女嫁』を発表している。1986年に北京(ペキン)市内から郊外の農村へ居を移し、多くの農民作家の育成に努めた。1988年、市場経済に向かう農村をテーマに『蒼生(そうせい)』を執筆し、テレビドラマ化される。2000年には口述の自伝『我的人生』(私の人生)を発表し、注目された。中国作家協会理事、中国大衆文学会副会長、北京市文連(文学芸術界連合会)副主席、北京市作家協会主席、『北京文学』誌主編、『蒼生』誌主編などを歴任。

[刈間文俊]

『伊藤克訳『艶陽天』全8巻(1974~75・青年出版社)』▽『神崎勇夫訳『輝ける道』全3巻(1974・東方出版)』

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普及版 字通 「浩然」の読み・字形・画数・意味

【浩然】こう(かう)ぜん

広大のさま。正気を浩然の気という。〔孟子、公孫丑上〕我善く吾が然の氣をふ。~其の氣爲(た)るや、至大至剛、直を以てうてすること無くんば、則ち天地のに塞がる。

字通「浩」の項目を見る。

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「浩然」の意味・わかりやすい解説

浩然
こうぜん
Hao Ran

[生]1932.3.25. 河北
中国の小説家。本名,梁金広。貧農の出で,10歳のとき父母を亡くした。抗日戦争中,各種の宣伝活動に従事。 1958年,農業合作社の運動を題材とした短編集『喜鵲登枝』を出して注目され,以後,社会主義体制下の新しい農村を描いた作品を発表。『金光大道』第1部 (1972) ,第2部 (74) など,文化大革命後も最も顕著な活躍を示した。 77年末,四人組批判の高まりとともに,その路線に従った者として批判されたが,その後文壇に復帰し,『人民文学』などに作品を発表している。ほかに長編小説『艶陽天』 (66) ,短編集『珍珠』 (62) など。

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