無傷(読み)ムキズ

デジタル大辞泉 「無傷」の意味・読み・例文・類語

む‐きず【無傷/無×疵】

[名・形動]
きずがないこと。また、そのさま。「―な(の)玉」
罪・けがれ・失敗・負けなどがまったくないこと。また、そのさま。「―な(の)まま勝ち進む」
[類語](1軽傷薄手浅手かすり傷軽症/(2万全完全完璧十全完全無欠満点大丈夫両全金甌きんおう無欠百パーセントパーフェクト全くまった文句なし間然かんぜんする所がない水も漏らさぬ非の打ち所がない

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「無傷」の意味・読み・例文・類語

む‐きず【無傷・無疵】

  1. 〘 名詞 〙 ( 形動 )
  2. きずのないこと。きずつかないこと。また、そのものやそのさま。
    1. [初出の実例]「からうちの糸のゆかりの乱れ萩〈西鶴〉 無疵にてらす三五夜の月〈江雲〉」(出典:俳諧・虎渓の橋(1678か)賦何紙俳諧)
    2. 「迚もあの様な乱軍の中では無疵であらう者はおじゃらぬ」(出典:武蔵野(1887)〈山田美妙〉上)
  3. 一般に欠点、失敗、過去の罪悪などのないこと。潔白であること。清浄であること。また、そのさま。
    1. [初出の実例]「此の無疵(ムキヅ)、千枚道具也」(出典:浮世草子・好色二代男(1684)四)
    2. 「いづれもまあ無疵(ムキツ)の御芸者じゃ」(出典:洒落本・禁現大福帳(1755)三)
  4. 競技・試合などで、一度も負けたことのないこと。また、そのさま。

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