抹香鯨(読み)マッコウクジラ

デジタル大辞泉 「抹香鯨」の意味・読み・例文・類語

まっこう‐くじら〔マツカウくぢら〕【抹香鯨】

クジラ目マッコウクジラ科の哺乳類ハクジラでは最大で全長19メートルに達し、前頭部は巨大。全身黒いが、年をとるにつれて白っぽくなる。世界中の海を回遊。餌はイカ底生魚で、2000メートルの深海に潜ることができる。まれに大腸からとれる異物は、竜涎香りゅうぜんこうとして珍重される。
[類語]鬚鯨長須鯨白長須鯨背美鯨座頭鯨歯鯨しゃち海豚いるか儒艮じゅごん

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精選版 日本国語大辞典 「抹香鯨」の意味・読み・例文・類語

まっこう‐くじらマッカウくぢら【抹香鯨】

  1. 〘 名詞 〙 マッコウクジラ科の巨大な歯クジラ。雌で一三メートル、雄では最大一八メートルに達する。頭部が大きく、体長の四分の一~三分の一を占め、方形を呈する。体は暗石版色または黒色で、腹面と下あごおよび吻(ふん)端は白い。背びれはなく、背部後半に隆起が並ぶ。雌とその子どもから成る一〇~二〇頭の家族群を形成し、繁殖期には頭の巨大な雄が参加し、一夫多妻で繁殖する。食物はおもに深海に生息する魚類や大型のイカ類。世界の暖海に分布し、日本近海では黒潮内を往来する。皮下脂肪と頭部の脳油の採取のため捕獲されたが、現在は捕獲禁止。なお、古くから香料として珍重されてきた龍涎香(りゅうぜんこう)は大腸内にときどき形成されるワックス成分。まっこくじら。まっこう。《 季語・冬 》 〔生物学語彙(1884)〕

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動植物名よみかた辞典 普及版 「抹香鯨」の解説

抹香鯨 (マッコウクジラ)

学名Physeter macrocephalus
動物。マッコウクジラ科のハクジラ

出典 日外アソシエーツ「動植物名よみかた辞典 普及版」動植物名よみかた辞典 普及版について 情報

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