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拒絶証書 きょぜつしょうしょprotest

翻訳|protest

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

拒絶証書
きょぜつしょうしょ
protest

手形および小切手につき遡求権行使または保全に必要な行為をなしたことおよびその結果を証明するための要式の公正証書手形については,遡求を行う場合の遡求条件たる支払い拒絶や引受け拒絶などの事実の証明は,必ず拒絶証書によらなければならないが (手形法 44,77条1項4号) ,小切手の場合は,支払拒絶証書のほかに,支払人の宣言と手形交換所の宣言という簡易な方法が認められている (小切手法 39) 。なお,遡求義務者は手形,小切手上に「拒絶証書不要」「無費用償還」その他これと同一の意義を有する文言を記載して拒絶証書の作成を免除することもでき (手形法 46,77条1項4号,小切手法 42条) ,実際に流通している手形は拒絶証書の作成が免除されているのが通例となっている。拒絶証書は手形所持人の委託により公証人または執行官が作成するが,その作成に関する細目は拒絶証書令 (昭和8年勅令 316号) による。

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デジタル大辞泉の解説

きょぜつ‐しょうしょ【拒絶証書】

手形を振り出した者がその義務を履行しないとき、受取人が手形上の権利行使または保全のために必要な手続きをしたことを証明する公正証書

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百科事典マイペディアの解説

拒絶証書【きょぜつしょうしょ】

手形・小切手の引受けまたは支払が拒絶された場合に,その旨を証明する目的で作成される公正証書。手形所持人が裏書人,その保証人等の義務者に遡求(そきゅう)権を行使して支払を求めるための形式的要件である。

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世界大百科事典 第2版の解説

きょぜつしょうしょ【拒絶証書】

手形法では種々の拒絶証書の作成が予定されている。そのうちで,とくに重要なのは,支払拒絶証書および引受拒絶証書である。前者は,手形の所持人が,本来支払をなすべき者(約束手形の振出人,為替手形の支払人・引受人)に適法な支払呈示をしたが支払がなかった事実を証明する公正証書である。また後者は,為替手形の所持人が支払人に満期までに引受けのための呈示をしたが支払人が引受け(の署名)を拒んだことを証明する公正証書である。

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大辞林 第三版の解説

きょぜつしょうしょ【拒絶証書】

手形・小切手の所持人が支払いまたは引き受けを拒絶された場合に、その事実を証明し手形上の権利の行使または保全に必要な行為をしたことを証明するための公正証書。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

拒絶証書
きょぜつしょうしょ

手形・小切手の支払いまたは引受けが拒絶されたとき、その事実を証明するための公正証書。手形法・小切手法上の遡求(そきゅう)権の保全・行使に必要な証書である。手形・小切手の所持人の委任に基づき公証人または執行官が作成することになっている。ただし、振出人、裏書人または保証人が手形・小切手上に拒絶証書の作成を免除する旨を記して署名したときは、手形・小切手の所持人は拒絶証書を作成しないで権利を行使することができる。日本においては、手形については拒絶証書作成の免除を示す文句を手形用紙に印刷するのが通常で、その作成が免除される場合が多い。これは、拒絶証書作成の手間および費用を節約するため、あるいは支払い(引受け)拒絶の事実の公表を避けるためである。[那須正彦]

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