日本歴史地名大系 「斎宮跡」の解説
斎宮跡
さいくうあと
伊勢市と松阪市のほぼ中間、近鉄山田線
斎宮は伊勢神宮の御杖代として神宮に奉仕した斎王の御所とその事務を扱う数百人の役人の勤める斎宮寮とよばれる役所からなる。斎宮寮の設置は「続日本紀」大宝元年(七〇一)八月四日条に太政官処分として斎宮司を寮に准ずるとあり、同じく神亀四年(七二七)八月二三日条には斎宮寮の官人一二一人が任命されている。さらに宝亀二年(七七一)一一月一八日条には鍛冶正従五位下気太王を遣わして斎宮を伊勢国に造ったことがみえる。「類聚国史」に引く天長元年(八二四)九月の詔によれば斎宮は神宮より遠くて不便なため、
出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報