斎日(読み)さいにち

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典「斎日」の解説

斎日
さいにち

仏教在家の人が身体,言葉,心 (身,口,) の三業を清らかにして,慎むべき日。毎月の8,14,15,23,29,30の6日を六斎日と称し,その日には自己行為を反省し,善事を行うべきであるとする。六日のほかに四斎日 (1,8,15,23日) ,十斎日 (六斎日に1,18,24,28日を加えたもの) があり,1,5,9月の各月の前半にわたって斎戒を保つことを三長斎と称し,それらの日を三長斎日と称する。

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日本大百科全書(ニッポニカ)「斎日」の解説

斎日
さいにち

六斎日(ろくさいにち)の略で、毎月(陰暦の)8日、14日、15日、23日、29日、30日の6日に限り、在家(ざいか)の仏教徒が八戒(はっかい)を守り、善事に勤める日。南アジアの仏教国では、ウポーサタとよび、今日でも熱心な仏教徒は、日ごろの五戒にかえて八戒を守っており、とくに正午過ぎには食事をとらないなど、出家者と同じ生活をする日としている。

[高橋 壯]

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精選版 日本国語大辞典「斎日」の解説

さい‐にち【斎日】

① 仏語。在家信者が一定の日に八斎戒を守って身心をつつしむ精進の日。毎月の八・一四・一五・二三・二九・三〇日で、これを六斎日という。さいじつ。
※令義解(718)獄「其大祀及斎日。朔。望。晦。上下弦。廿四気。仮日。並不決死刑
※雑俳・柳多留‐初(1765)「斎日の連(つれ)は大かた湯屋て出来」

とき‐び【斎日】

〘名〙 斎(とき)の施しをする日。斎日(さいにち)
※発心集(1216頃か)二「斎日(トキビ)といへども精進せず」

いむ‐び【斎日】

さい‐じつ【斎日】

〘名〙 =さいにち(斎日)皮日休‐夏初訪魯望詩〕

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世界大百科事典内の斎日の言及

【断食】より

…またアッシジのフランチェスコがアルベルナ山に入ってから断食と祈りの生活に没頭し,自分の手足とわき腹にキリストの聖痕を得たことはよく知られている。カトリックでは斎日Fastというのがあって,大斎とか小斎という。これはイエス・キリストの断食修行の苦難を追体験するためのものであって,聖金曜日とか降誕祭の前日などに行われる。…

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