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日傘効果 ひがさこうかumbrella effect

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

日傘効果
ひがさこうか
umbrella effect

大規模な火山爆発などによって大量の火山灰対流圏成層圏など大気の上空に吹き上げられると,火山灰は風に乗って地球全体を覆い,日射をさえぎるため地上気温が下がることが予想される。あたかも地球が日傘をさしたようになることから,日傘効果またはパラソル効果という。核戦争が起こった場合には,核爆発によって大量のちりが上空に舞い上がり,日傘効果による気温の低下が予想される。この現象を「核の冬」という。6500万年前に恐竜その他の多くの生物が絶滅したのは,巨大隕石の落下によって舞い上げられたちりによる日傘効果で気温が低下したためという説がある。

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デジタル大辞泉の解説

ひがさ‐こうか〔‐カウクワ〕【日傘効果】

地表に達する日射量を火山の噴火などで大気中に浮遊した微粒子が妨げて減らし、気温を低下させること。

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世界大百科事典 第2版の解説

ひがさこうか【日傘効果 umbrella effect】

大気中に浮遊している微粒子(エーロゾル)が波長の短い日射を散乱し,地表面に達する日射量を減らす効果のこと。微粒子が日傘と似た役割をすることからこの名がある。大気中の微粒子は人為的原因によるものと,自然的原因たとえば火山噴火によるものとがあるが,日傘効果の大きいのは二酸化硫黄を大量に噴出する火山噴火の場合である。1963年バリ島のアグン火山噴火のとき,微粒子の日傘効果のために世界各地の直達日射量は約3%減少し,北半球の平均気温は約0.3℃低下した。

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大辞林 第三版の解説

ひがさこうか【日傘効果】

大気中に浮遊している微粒子(硫酸ミストなどのエーロゾル)が、日射をさまたげて気温を低下させること。日傘のはたらきと類似していることから呼ばれる。雨傘効果。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

日傘効果
ひがさこうか
umbrella effect

大気中のエーロゾル(浮遊微粒子、煙霧質。エアロゾルともいう)が日射を散乱し、その一部を宇宙空間に跳ね返して、あたかも日傘のように日射を遮る現象。雨傘(あまがさ)効果ともいう。火山噴火により、成層圏にエーロゾルが大量に導入されたときにみられる。日傘効果は地表面温度の低下をもたらすことになるが、それはエーロゾルの働きの一面にすぎない。エーロゾルには日射を吸収する性質もあるので、地表面と大気を含めた系全体はかならずしも温度が低下するとは限らない。たとえば雪氷域は完全反射面に近いので、エーロゾルの日射吸収性が小さくても、地表面と大気を含めた系は加熱される。反対に海面は完全吸収面に近いので、エーロゾルの日射吸収性が大きくても、系は冷却される。しかしながら、人間活動で増加するエーロゾルの影響としては、まず日傘効果を考えるのが妥当であろう。[三崎方郎]
『日本エアロゾル学会編、高橋幹二著『エアロゾル学の基礎』(2003・森北出版) ▽三崎方郎著『微粒子が気候を変える――大気環境へのもう一つの視点』(中公新書)』

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