旭橋(読み)あさひばし

日本歴史地名大系 「旭橋」の解説

旭橋
あさひばし

石狩川に架かる橋。国道四〇号筋で常盤通ときわどおり三丁目と本町もとまち一丁目を結ぶ。明治二四年(一八九一)当時ここは石狩川の渡船場で、同二五年鷹栖たかす近文ちかぶみ原野(現旭町・大町付近)に入植した埼玉団体の有志材木を伐出し、請負師と二人の土工の協力で長さ五〇間・幅一間の仮橋を架設した(初代旭橋)。同二七年八月高欄付きの長さ一〇四メートル、幅五・五メートルの木橋が完成、鷹栖橋と命名された。同三七年アメリカ製のシュベードラートラスの長さ一五三メートル・幅一一メートルの鉄製橋が完成、第七師団大迫尚敏中将書による旭橋の額が設置された。


旭橋
あさひばし

三国街道から高田たかだ道に分岐する信濃川渡船場に架けられた橋。明治一五年(一八八二)に株金募集による架橋計画が出されたが、同一七年には小千谷町会の架橋決議で紛糾して立消えとなった。その後小千谷町の富豪西脇・久保田両家が立ち上がって、私費で架橋の決意をした。町からは杉材三六本時価二五〇円、維持費を毎年一二〇円支出するという援助で実行に移され、同二〇年一一月に竣工。長さ一九六間、幅二〇尺の木橋で、工費は二万一千一八二円であった。橋銭は一人一銭二厘、牛馬一匹口付人とも二銭四厘、荷物七貫目以上一荷三銭、人力車は車両・客・車夫とも二銭四厘などであった。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

事典 日本の地域遺産 「旭橋」の解説

旭橋

(北海道旭川市常盤通3~本町1)
北海道遺産指定の地域遺産。
石狩川に架かる。1892(明治25)年、現在と同じ位置土橋が架けられ、1932(昭和7)年に鋼鉄製のアーチ橋に架け替えられた

旭橋

(北海道旭川市)
選奨土木遺産」指定の地域遺産(2002(平成14)年度)。
1932(昭和7)年竣工。現在も幹線交通を支えている北海道初のブレーストリブ・バランスト・タイドアーチ橋

旭橋

(埼玉県所沢市御幸町)
とことこ景観資源」指定の地域遺産。

出典 日外アソシエーツ「事典 日本の地域遺産」事典 日本の地域遺産について 情報

デジタル大辞泉プラス 「旭橋」の解説

旭橋〔神奈川県〕

神奈川県足柄下郡箱根町にある鉄筋コンクリートのアーチ橋。1933年竣工。早川に架かる。2005年、「箱根地区国道1号施設群」のひとつとして土木学会により土木遺産認定

旭橋〔北海道〕

北海道旭川市にあるアーチ橋。1932年竣工。石狩川と牛朱別(うしゅべつ)川の合流地点に架かる。2002年、土木学会により土木遺産に認定。

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事典・日本の観光資源 「旭橋」の解説

旭橋

(神奈川県足柄下郡箱根町)
かながわの橋100選」指定の観光名所。

出典 日外アソシエーツ「事典・日本の観光資源」事典・日本の観光資源について 情報

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