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星野遺跡 ほしのいせき

百科事典マイペディアの解説

星野遺跡【ほしのいせき】

栃木市星野町山口にある。1965年―1967年に発掘調査され,下部ローム層(10万〜15万年前か)からルバロア型石器などケイ岩製の石器を多数含む旧石器文化層出土

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世界大百科事典 第2版の解説

ほしのいせき【星野遺跡】

栃木県栃木市星野町山口台地にある旧石器時代の遺跡。1965‐67年,73年,78年に計5回の発掘が行われている。地表から発掘による最下層の砂礫層までの間に細分された39の地層が認められ,深さは14mに達した。この細分された文化層のうち,旧石器文化層が13枚ふくまれ,文化層と文化層の間に多くの軽石層や火山砂層が挟まれていた。これら13枚の文化層については,鹿沼軽石層以下についてフィッショントラック法により,いくつかの軽石層の年代を明らかにすることで,その間の文化層の年代を決める方法がとられている。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

星野遺跡
ほしのいせき

栃木市星野町山口にある前期旧石器時代~縄文時代の重層遺跡。永野川左岸の扇状地の表土中には縄文時代前・中・後期の、それ以下のローム層中には旧石器時代の文化層がそれぞれ埋もれている。1965年(昭和40)の春、地元の研究家斎藤恒民がルバロワ型石核を発見したのが契機となり、同年から78年までに5回の発掘調査が行われた。扇状地の東端部に設定された第3地点Eトレンチでは、厚さ13メートルのローム層の中に13枚の旧石器時代文化層が確認された。第1~第4文化層は1万年前から約3万年前までの後期旧石器時代に属する。しかし第5~第13文化層は約3万2000年前から約8万年前までさかのぼる前期旧石器時代のものであることが、フィッショントラック法および熱ルミネセンス法による年代測定の結果明らかにされた。下層の石器群は、チョッパー、尖頭(せんとう)石器、スクレーパー、彫刻刀、鋸歯縁(きょしえん)石器、剥片(はくへん)、石核などを含み、1~3センチメートル程度の小形品が多い。なお、第5文化層の上面から大形動物の足跡が検出されている。[芹沢長介]

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世界大百科事典内の星野遺跡の言及

【旧石器時代】より

… 3万年以上前の日本に旧人もしくは原人の文化が残されているかどうかについては,いくつかの遺跡が知られている。まず1964年には大分県早水台(そうずだい)遺跡の基盤直上から石英脈岩製のチョッパーやチョッピングトゥールが発掘され,65年から78年にかけて調査された栃木県星野遺跡では,武蔵野および下末吉ロームに相当する地層中からチョッパー,スクレーパー,尖頭器,彫刻刀などを含む大量のチャート製石器が出土した。早水台遺跡は約10万年前,星野遺跡は3万2000年から約8万年前までさかのぼると推定された。…

※「星野遺跡」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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