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春聯 シュンレン

デジタル大辞泉の解説

しゅん‐れん【春×聯】

中国で、正月を祝うめでたい詩文を書いた赤い色の紙。門の両側や入り口の戸などにはりつける。

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世界大百科事典 第2版の解説

しゅんれん【春聯 chūn lián】

中国で,旧暦新年の〈春節〉を迎える際に,門柱や扉などの左右に赤い紙をはる習俗。対句を墨書するので対聯ともいう。その起源は,桃の木の板に神荼(しんと)・鬱塁(うつるい)2神の名を書いて門側にかけ魔よけとした〈桃符〉に発し,10世紀以後に蜀の王孟昶(おうもうちよう)が桃符の上にみずから〈新年納余慶 佳節号長春〉と書いたのが始まりとされる。商家では〈発福生財 大吉大利〉,寺院では〈境寂門天籟 心空転法輪〉などと書いたりしたが,現在では〈政策落実家家喜 安定団結処処紅〉などと時代を反映したものが多い。

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大辞林 第三版の解説

しゅんれん【春聯】

中国で、春節を祝うために正月にめでたい文句を赤い紙に書いて門口に張るもの。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

春聯
しゅんれん

中国の新年の行事の一つ。門の戸に貼付(ちょうふ)する門聯の一種で、紅紙に吉祥(きちじょう)を表す対句を書いたもの。門聯は新居祝いや出産、結婚など祝い事のすべての慶事に張り出されるが、新年に際してのそれは、とくに区別されて春聯の名でよばれる。鬼を防ぐために、桃の木でつくった札に、神荼(しんと)と欝塁(うつらい)の2神を描いて、元日の門に立てた桃符の風習が転じたものと考えられる。「神荼・欝塁」という簡単なものから、「爆竹一声除旧、桃符万戸更新」「貞下起元梅萼先伝信色、静中含動桃符新換春来」などの文章がある。[田所義行]

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世界大百科事典内の春聯の言及

【正月】より

…この神はふだんから家人の素行に目を光らせており,この夜昇天して玉皇(道教の最高神)に1年間の調査結果を報告し,それによって新年の一家の吉凶が決まるという俗信があるので,告げ口をさせないために手厚く盛大に送るのである。それが終わるといよいよ年もおしつまり,人々は新しい灶王爺や門神(魔除けの神)や百分(ポーフエン)(天地の百神)の絵像を買いととのえ,春聯(しゆんれん)(めでたい対句を書いた赤く細長い紙)や〈福〉と書いた四角い紅紙を貼りつける。大晦日の夜になると年夜飯(年越しの食事)をいただき,守歳(年越しの徹夜)をして新年を待つ。…

【聯】より

…また漢字の韻の二つの区分たる〈平仄(ひようそく)〉に照らして,特に2・4・6字めは,竹(仄)・声(平)・歳(仄)のように交互に配置されねばならない。 聯の種類は多様で,正月用が春聯,死者の哀悼用が挽聯で,たとえば〈寿終徳望在 身去音容存(寿は終れど徳望在り 身は去れど音容存す)〉,結婚祝賀用が婚聯で,たとえば〈白頭偕老 同心永結(白頭 偕(とも)に老い 同心 永に結ぶ)〉,そのほか長寿祝賀用の寿聯,出産祝賀用の賀喜聯等々。名勝や古跡をたたえる聯ももとより極めて多く,〈竜游鳳舞中天瑞 風和月朗大地春(竜は游び鳳は舞い 中天に瑞(めでた)く 風は和かに月は朗かに 大地は春なり)〉は北京の故宮の聯,〈天辺晴雪天山出 不断風雲地極来(天辺の晴雪 天山より出で 不断の風雲 地極より来る)〉は甘粛省の玉門関の聯である。…

※「春聯」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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