デジタル大辞泉
「ほくほく」の意味・読み・例文・類語
出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例
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ほく‐ほく
- [ 1 ] 〘 副詞 〙 ( 「と」を伴って用いることもある )
- ① ゆっくりと歩くさま、また、その様子を表わす語。ぼくぼく。ぽくぽく。〔俚言集覧(1797頃)〕
- ② 頭を上下してうなずくさまを表わす語。
- [初出の実例]「さしもの輝虎理に服し、ほくほくうなづき」(出典:浄瑠璃・信州川中島合戦(1721)三)
- ③ いねむりするさまを表わす語。ぼくぼく。ぽくぽく。
- [初出の実例]「常にあをき竹などあいし、竹をあいする業もつきぬればほくほくとねむりなどして」(出典:慶長見聞集(1614)三)
- ④ うれしさを隠しきれないさまを表わす語。
- [初出の実例]「持ちつけない品を持たものだからほくほく喜び」(出典:怪談牡丹燈籠(1884)〈三遊亭円朝〉一二)
- ⑤ ふかし芋などで、水気やねばり気などが少なく口あたりのよいさまなどを表わす語。
- [初出の実例]「ホクホクするやうな白い里芋の子が」(出典:夜明け前(1932‐35)〈島崎藤村〉第一部)
- [ 2 ] 〘 形容動詞ナリ活用 〙 [ 一 ]④に同じ。
- [初出の実例]「この二人娘が姉は踊りで、妹は三味線で売り出して〈略〉両親は左団扇のホクホクだったのである」(出典:旧聞日本橋(1935)〈長谷川時雨〉勝川花菊の一生)
出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例
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