ほやほや(読み)ホヤホヤ

デジタル大辞泉 「ほやほや」の意味・読み・例文・類語

ほや‐ほや

[副]
炎や湯気などの立ちのぼるさま。
「―とけむの立つたばこの」〈小杉天外・初すがた〉
柔らかくあたたかそうなさま。
春風の―と吹くに」〈玉塵抄・三〉
声を出さず、にこやかに笑うさま。ほくほく。
「入道殿障子も御簾も引きのけ―笑顔」〈浄・女護島
[形動]
でき上がったばかりで、柔らかく湯気の立っているさま。「ほやほやな肉まん」
その状態になったばかりであるさま。「ほやほや一年生」「新婚ほやほや
アクセントヤホヤ、はホヤホヤ
[類語]2あったかあたたかい温暖生あたたかいほかほかぽかぽか温和優しいぬるぬくい生ぬるいぬくぬくぬくもりあたたか暖気春暖ほっくりほくほくほっこりほかほかぬくみぬるみ暖まるぬくもるぬるむ暖める2最新新しい真新しい新た目新しい耳新しい斬新新奇現代的先端的最新鋭最先端真っ新新式新機軸一生面初耳新説出来立てニューモダンアップツーデートナウナウいヒップトレンディーフレッシュ瑞瑞みずみずしい新鮮生鮮生新清新なま鮮度ぴちぴち取れ立て生き生き生生なまなましい初初ういういしい溌剌はつらつホット新味新風新品生き活気新進新進気鋭新鋭新星

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「ほやほや」の意味・読み・例文・類語

ほや‐ほや

[1] 〘副〙 (多く「と」を伴って用いる)
果物などが熟れて柔らかくなるさまを表わす語。
※名語記(1275)五「ほやほやとやはらぐ」
② 柔らかいさま、肌に柔らかく感じるさまを表わす語。
※玉塵抄(1563)三「春風のほやほやと吹に」
③ 炎や湯気などが立ちのぼるさまを表わす語。
俳諧・談林三百韻(1676)「茶釜ほやほや焼朝朗 今日は昔恋しき仏の日〈松意〉」
④ 顔などがふっくらとしているさまを表わす語。
※評判記・色道大鏡(1678)五「うるはしき新造の、ほやほやといたいけなるは」
⑤ 顔をほころばせるさま、いかにもうれしそうに笑うさまを表わす語。
※俳諧・正章千句(1648)三「やすくよろこぶこれの家主(いはらじ) ほやほやと笑ひかほにてする世帯
[2] 〘形動〙 できて間もないさま。また、ある状態になって間もないさま。
※俳諧・哲阿彌句藻(1798)秋「ほやほやの団子も淋し盆の棚」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

今日のキーワード

自動車税・軽自動車税

自動車税は自動車(軽自動車税の対象となる軽自動車等および固定資産税の対象となる大型特殊自動車を除く)の所有者に対し都道府県が課する税であり、軽自動車税は軽自動車等(原動機付自転車、軽自動車、小型特殊自...

自動車税・軽自動車税の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android