書入れる(読み)カキイレル

デジタル大辞泉 「書入れる」の意味・読み・例文・類語

かき‐い・れる【書(き)入れる】

[動ラ下一][文]かきい・る[ラ下二]
余白行間などに、文字や文を書き加える。書き込む。「出典原文を―・れる」
定められたところに、必要な事項を書き込む。記入する。「住所氏名を―・れる」
抵当として証文に記入する。
家内雑作ざふさく道具まで、―・れたりし利付の金」〈人・辰巳園・四〉
[類語]書き込む記入記載記帳簿記書く記すしたためる書き表す書き立てる記する書き記す書き綴る筆記記帳記録速記

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「書入れる」の意味・読み・例文・類語

かき‐い・れる【書入】

  1. 〘 他動詞 ラ行下一段活用 〙
    [ 文語形 ]かきい・る 〘 他動詞 ラ行下二段活用 〙
  2. 余白や行間などに文字や言葉、文章などを書き加える。書き込む。記入する。
    1. [初出の実例]「源納言伝奉皇后宮御給請文、伝関白奏覧、悉皆書入畢」(出典:小右記‐治安三年(1023)正月五日)
    2. 「姿鏡(すがたみ)を調る下金に濡仏(ぬれほとけ)を書入(カキイレ)」(出典:洒落本・禁現大福帳(1755)四)
  3. 不動産などを、抵当として証文に書き加える。抵当に入れる。
    1. [初出の実例]「しちにかき入候しょたい、余人にたんかうせしめ、永代うり、かのしゃくせんをすまし候に付ては、是非にをよばず」(出典:塵芥集(1536)九五条)

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