月見草(読み)ツキミソウ

デジタル大辞泉 「月見草」の意味・読み・例文・類語

つきみ‐そう〔‐サウ〕【月見草】

アカバナ科越年草。高さ約60センチ。葉は長楕円形で縁にぎざぎざがある。夏の夕方に白い4弁花を開き、翌朝にしぼんで赤くなる。北アメリカ原産で、観賞用に植えられる。 夏》砂丘はなるる月の早さよ―/乙字
オオマツヨイグサマツヨイグサ俗称

つきみ‐ぐさ【月見草】

オオマツヨイグサの俗称。
ハギ別名

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精選版 日本国語大辞典 「月見草」の意味・読み・例文・類語

つきみ‐そう‥サウ【月見草】

  1. 〘 名詞 〙
  2. アカバナ科の二年草。北米原産で、日本には嘉永年間(一八四八‐五四)渡来し、観賞用に栽培されたが現在ではあまりみられない。高さ約六〇センチメートル。全体に細毛を生じる。葉は互生し披針形で縁が不規則な羽状に裂ける。夏、葉腋に花柄のある径三~四センチメートルの白い四弁花をつける。花は夕方開き翌朝しぼんで紅色にかわる。果実は倒卵形蒴果で熟すと四裂して小さな種子をだす。つきよぐさ。
  3. オオマツヨイグサや近縁のマツヨイグサの仲間の俗称。《 季語・夏 》
    1. [初出の実例]「唯一人船繋ぐ人や月見草」(出典:五百句(1937)〈高浜虚子〉大正一五年)
  4. 街娼私娼などをいう隠語

つきみ‐ぐさ【月見草】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 植物はぎ(萩)」の異名。〔藻塩草(1513頃)〕
  3. 植物「おおまつよいぐさ(大待宵草)」の俗称。《 季語・夏 》
    1. [初出の実例]「よく墓場にさくぼんやりした黄ろい、ね、月見草(ツキミグサ)の花を摘んで」(出典:自然と人生(1900)〈徳富蘆花〉写生帖)

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動植物名よみかた辞典 普及版 「月見草」の解説

月見草 (ツキミソウ・ツキミグサ)

学名Oenothera tetraptera
植物。アカバナ科の二年草,園芸植物

月見草 (ツキミソウ)

植物。アカバナ科の多年草,園芸植物,薬用植物。マツヨイグサの別称

月見草 (ツキミソウ)

植物。アカバナ科の越年草,園芸植物。オオマツヨイグサの別称

月見草 (ツキミグサ)

植物。マメ科の落葉低木。ハギの別称

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