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有線通信 ゆうせんつうしん wired communication

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

有線通信
ゆうせんつうしん
wired communication

伝送路に導線を用いる通信。線路の布設などに費用がかかるが,無線通信に比べて安定な利点があり,無線通信とともに広く用いられている。導線としては,2本の導線を用いる平衡対ケーブルと,中心導体と外部導体から成る同軸ケーブルが代表的で,前者は市内などの近距離用に,後者は市外の遠距離用に用いられる。

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出典|ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
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デジタル大辞泉の解説

ゆうせん‐つうしん〔イウセン‐〕【有線通信】

公衆回線専用線など、電線や光ファイバーなどの固定された伝送路を用いる通信全般。固定電話ケーブルテレビ、またはこれらの回線を利用するインターネットなどのデータ通信を含む。有線電気通信。→無線通信移動体通信

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大辞林 第三版の解説

ゆうせんつうしん【有線通信】

導線・同軸ケーブルなどを伝送路に用いる方式の通信。 ↔ 無線通信

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

有線通信
ゆうせんつうしん

銅線や光ファイバーなどの線条を媒体として電気信号や光信号などを伝達し、通信を行うこと。これに対し、空間を媒体として電波を伝搬させることで通信を行うのが無線通信である。
 有線通信の初期は電信である。日本においては1870年(明治3)1月、東京―横浜間に初めて電信線が敷設され、電報サービスが開始された。その後1876年にA・G・ベルによって電話機が発明され、伝送媒体としては電信線と同じ2本の太い裸線(むき出しの銅線)が使われた。電話が普及し、加入者数が増加すると、電柱上の裸線の本数が非常に多くなったことから、多数の銅線を絶縁し束ねて収容する構造の通信ケーブルが発明された。収容できる回線数は大幅に増加したが、反面、銅線の径が裸線に比べ小さく、減衰が大きいことから、長距離伝送には向かなかった。長距離伝送のためには、減衰した信号を回復するための増幅器が必要なことと通信ケーブルのコストが増大することから、1対の電話線で複数の電話信号を伝送することで、1回線当りのコストを下げる伝送技術が開発された。これが搬送電話であり、1対の電話線で電話6回線や12回線の方式が使われた。その後、同軸ケーブルが発明され外部の影響を受けることなくきわめて高い周波数まで安定して伝送できる媒体であることから、多重化数は年代とともに増大した。日本では1972年(昭和47)に、1万0800チャネルの通話を伝送するC-60M方式が開発された。
 一方、1937年にイギリスで発明されたPCM(パルス符号変調)方式は、雑音の影響を受けにくく、ひずみの少ない高品質な伝送が可能である。PCM通信には複雑な信号処理が必要であるが、1960年代の半導体技術の目覚ましい発展により克服され、1対の電話線で電話24回線を数十キロメートル伝送するPCM-24方式が開発されて近距離通信の主流になった。その後、同軸ケーブルによるPCMの長距離通信が1970年代中ごろに開発された。さらに、1980年ごろには、同軸ケーブルよりはるかに減衰の少ない光ファイバーケーブルが実用化され、中継器の数が大幅に減少できるようになり、もっとも経済的な有線通信となった。
 光ファイバーケーブルは、周波数特性の点でも同軸ケーブルに比べてはるかに広帯域であり、またデジタル通信に適した媒体である。そのため、当初100メガビット/秒のF-100M方式に始まり、1995年には10ギガビット/秒のF-10G方式が、また2005年ごろには40ギガビット/秒の方式が実用化されている。[三木哲也]

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