望月玉蟾(読み)もちづき ぎょくせん

デジタル版 日本人名大辞典+Plusの解説

望月玉蟾 もちづき-ぎょくせん

1673-1755 江戸時代中期の画家。
延宝元年生まれ。京都の人。山口雪渓にまなび,水墨画で一家をなした。名利をもとめぬ奇人で,逸話が「近世畸人(きじん)伝」につたわる。子孫も業をつぎ,望月派と称された。宝暦5年8月3日死去。83歳。名は重勝,玄。字(あざな)は守静。通称は藤兵衛。別号に月玄など。

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朝日日本歴史人物事典の解説

望月玉蟾

没年:宝暦5.8.3(1755.9.8)
生年:元禄5(1692)
江戸中期の画家。名は重勝,玄。通称藤兵衛。字は守静。玉蟾(玉仙)と号した。京都の人。生家は蒔絵師。画ははじめ土佐光成にやまと絵を,次いで山口雪渓に漢画を学ぶ。書は佐々木志津磨に学ぶ。一時,31歳も年下の池大雅と中国画学習を志し,玉蟾は唐寅を,大雅は呉鎮を学んだと伝える。しかし,どれだけ真跡を見得たかは不明で,例えば「桃源図」(米・G.J.シュレンカーコレクション蔵)は明末の『八種画譜』に基づく。延享年間(1744~48),宮廷に召されて制作することもあった。孫の重祐(誠斎)があとを継ぐ。弟子に大西酔月,鼇山がいる。作品に「梅鶏図屏風」(京都霊雲院蔵)ほかがある。

(武田光一)

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大辞林 第三版の解説

もちづきぎょくせん【望月玉蟾】

1693~1755) 江戸中期の画家。京都の人。名は重勝、通称は藤兵衛。土佐光成・山口雪渓らに学び、筆力の強い水墨画や細密な山水画を描き一家を成した。

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

望月玉蟾
もちづきぎょくせん

[生]延宝1(1673).京都
[没]宝暦5(1755).8.3. 京都
江戸時代中期の画家。名は玄,通称は藤兵衛,号は玉蟾,重盛,玉庵,月庵など。初め印籠蒔絵に従事,のち土佐光成,山口雪渓に絵を習い,また狩野元信に私淑して癖のある筆勢の強い水墨画や細密な着色山水画を描いた。若年の池大雅とともに漢画の再興を企てる。京都画壇における異色な存在で望月派の祖。主要作品『水呑虎』 (知恩院) ,『水墨山水画』襖絵 (相国寺) 。

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精選版 日本国語大辞典の解説

もちづき‐ぎょくせん【望月玉蟾】

江戸中期の画家。京都の人。望月派の祖。名は重盛、字は守静、通称藤兵衛。土佐派の土佐光成に、続いて山口雪渓に師事。その後、中国画(漢画)を手本にしつつ、山水画に優れたものを遺した。延宝元~宝暦五年(一六七三‐一七五五

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