出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報
飛驒山脈北東部,後立山(うしろたてやま)連峰の最北端,新潟・富山県境に位置する山。標高2418m。古生代の変成岩からなる山体は,スケールの雄大さを誇っている。山頂周辺には,北部に八兵衛平,西部にイブリ平,夕日ヶ原,南部に小桜ヶ原などの池塘(ちとう)を伴った平たんな草原が広がっている。北斜面の朝日池や東斜面の大所川支流の白高地沢には,時代を異にする複数の氷河地形がみられ,白高地沢のそれは規模も大きく,最大拡大期には標高800mまで流下していたと考えられている。夏季に登山者が集中する白馬(しろうま)岳とはやや離れ,残雪の豊かさ,種々の高山植物が織りなすお花畑,池塘の散在する草原など,原始性と静寂さが魅力である。眺望もすばらしく,白馬連峰,劔連峰をはじめ,日本海に沈む夕日の眺めは圧巻である。登山には北西麓の小川温泉から北又谷を経てイブリ尾根を登るもの,南東麓の蓮華温泉から五輪尾根を登るもの,白馬岳から雪倉岳を経ての縦走路などがある。
執筆者:鈴木 郁夫
山形・新潟県境に広がる朝日山地の主峰で,標高1871m。大朝日岳とも呼ばれる。地質は古期花コウ岩類からなり,地形学的には第三紀中新世またはそれ以前に形成された準平原が第四紀の初めごろ急激に隆起し,深く谷に刻まれた結果,現在みるような急峻な山容を呈するに至った。朝日岳を中心にしてほぼ南北方向にのびる稜線,さらにそれと斜交する多くの支脈は,標高1200~1600mの浸食平たん面を各所に残すが,それら準平原遺物よりも一段と高くピラミッド形に突出する朝日岳は残丘と考えられる。磐梯朝日国立公園の一角を占め,朝日川に沿う朝日鉱泉,月布(つきぬの)川に沿う古寺(こでら)温泉などからの登山コースがあるが,健脚向きが多い。
執筆者:中村 嘉男
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富山県下新川(しもにいかわ)郡朝日町と新潟県糸魚川市(いといがわし)との境界にある山。後立山連峰(うしろたてやまれんぽう)北部の名山。標高2418メートル。古生層の変成岩で構成され、白馬(しろうま)連山高山植物帯の北部を占める。山頂西斜面に朝日小屋があり、その西側の緩斜面の夕日ヶ丘から足下にみる日本海への落日は壮美である。西側の小川温泉元湯(もとゆ)から越道(こいど)峠、北又谷を経てイブリ山から朝日岳を経て、東側の新潟県の蓮華(れんげ)温泉へ連絡する。
[深井三郎]
出典 日外アソシエーツ「事典・日本の観光資源」事典・日本の観光資源について 情報
〘 名詞 〙 年の暮れに、その年の仕事を終えること。また、その日。《 季語・冬 》[初出の実例]「けふは大晦日(つごもり)一年中の仕事納(オサ)め」(出典:浄瑠璃・新版歌祭文(お染久松)(1780)油...
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