朝日遺跡(読み)あさひいせき

知恵蔵の解説

愛知県名古屋市と清須市にまたがる弥生時代集落遺跡。2004年12月、紀元前3〜同2世紀(弥生時代中期前半)の石製の銅鐸鋳型が出土した。銅鐸の中でも最古級の「菱環鈕(りょうかんちゅう)式」で、これまでは近畿地方で作られて各地へ運ばれたと考えられてきた初期の銅鐸が、東海地方でも早い段階から生産されていたことを示す資料として注目される。

(天野幸弘 朝日新聞記者 / 今井邦彦 朝日新聞記者 / 2007年)

出典 (株)朝日新聞出版発行「知恵蔵」知恵蔵について 情報

朝日新聞掲載「キーワード」の解説

東西約1・4キロ、南北約0・8キロ、推定約80万平方メートルの環濠集落遺跡。弥生時代を中心に約2500年前から約1700年前まで栄えたとされる。その一部の貝殻山貝塚発掘調査が1929年に実施され、72年には名古屋環状2号線建設に伴う本格調査を愛知県教育委員会が開始。防御設備とみられる逆茂木(さかも)や乱杭の出土は弥生時代に戦いがあったことを示す貴重な発見となった。このほか人骨や土器などが大量に出土し、うち2028点は国重要文化財に指定された。

(2019-07-28 朝日新聞 朝刊 愛知・1地方)

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百科事典マイペディアの解説

愛知県清洲町(現・清須市)を中心に広がる弥生時代の集落遺跡。一部が国指定史跡。1972年から継続的に行われている発掘調査で,弥生時代の住居跡やそれを取り囲む幾重もの環濠,墓地や工房跡などが発掘された。環濠の中からは,敵の侵入を防ぐために,刺のある枝を逆立てた逆茂木(さかもぎ)や木杭が発見された。→環濠集落

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