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李漁 りぎょ Li Yu

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

李漁
りぎょ
Li Yu

[生]万暦39(1611)
[没]康煕19(1680)?
中国,明末清初の文学者。蘭谿 (浙江省) の人。字,笠翁,謫風。号,随菴主人。初め官吏を志したが断念,野人として,ほぼ江南のあたりでその生涯を過した。若い頃から文名が高く,広い交遊をもち,旅行を好んで天下を周遊した。

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デジタル大辞泉の解説

り‐ぎょ【李漁】

[1611~1680ころ]中国、明末・清初の劇作家・小説家。蘭渓(浙江(せっこう)省)の人。字(あざな)は笠翁(りゅうおう)。戯曲「笠翁十種曲」、小説「無声戯」「十二楼」、随筆「閑情偶記」の演劇・戯曲論などがあり、日本の江戸時代の戯作者にも影響を与えた。

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百科事典マイペディアの解説

李漁【りぎょ】

中国,明末清初の劇作家。字は笠翁(りゅうおう)。江蘇省の出身。明滅亡後清に仕えず終わる。自作の戯曲を上演し全国の名家を巡遊。自由で大胆な表現で恋愛や滑稽(こっけい)を扱った《笠翁十種曲》,口語短編小説《無声戯》,戯曲論,演出論を含む随筆集《閑情偶寄》などがある。
→関連項目芥子園画伝四大奇書十便十宜

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世界大百科事典 第2版の解説

りぎょ【李漁 Lǐ Yú】

1610‐80
中国,明末・清初の劇作家,劇評家,小説家。字は謫凡,笠翁と号した。別号に随庵主人,笠道人,新亭樵客などがある。江蘇省雉皐(如皐)の医業を営む裕福な家庭に育った。原籍は浙江省蘭渓。少壮より才子と称されたが,明末の科挙には何度か失敗し,また異民族の清朝に仕えるのを潔しとせず,江湖の文人に終始した。青年期に父を失い原籍の蘭渓に帰った李漁は,明末・清初の動乱のさなか困窮の生活をなめた。41歳をすぎて杭州に移ってからも売文で口を糊する生涯は変わらなかった。

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大辞林 第三版の解説

りぎょ【李漁】

1611~1680頃) 中国、明末・清初の劇作家・小説家。号は笠翁りゆうおう。仕官せず、諸所を遊歴。戯曲「笠翁十種曲」、小説「十二楼」「無声戯」、随筆・戯曲論集「閒情偶寄かんじようぐうき」など。「肉蒲団にくぶとん」の作者と伝えられる。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

李漁
りぎょ
(1611―1680)

中国、明(みん)末清(しん)初の文人。字(あざな)は笠翁(りゅうおう)。湖上笠翁、覚世稗(はい)官などの号がある。浙江(せっこう)省蘭谿(らんけい)の出身。青年期に明末の乱にあって官途に望みを断ち、以後各地を遊歴して、時の名士たちと交わり、晩年は杭州(こうしゅう)西湖のほとりに住んで死んだ。若いころから非常な才子で、詩文はもとより、戯曲・小説にも手を染め、ことに劇作家として一世を風靡(ふうび)した。戯曲は『笠翁十種曲』が著名であり、小説には『無声戯』『覚世名言十二楼』などがあり、淫書(いんしょ)として名高い『肉蒲団(にくぶとん)』も彼の作とされる。また詩文雑著の類は、『笠翁一家言』のなかに集められているが、なかでも『情偶奇(かんじょうぐうき)』がもっとも知られる。これは、享楽主義者李笠翁の文学論、文明批評、審美観などを余すところなく示した好エッセイであるが、とりわけその戯曲演劇論は、古来もっとも詳細なものとされ、彼の作劇法を知るうえでも重要である。なお彼の戯曲・小説は日本にも伝わり、とくに江戸の戯作(げさく)者たちの間でもてはやされた。[村松 暎]

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世界大百科事典内の李漁の言及

【芥子園画伝】より

…王概(安節)・王蓍(おうし)(密草)・王皋(おうこう)(司直)兄弟の編纂。芥子園は書物出版のパトロン李漁(笠翁)の南京にあった別荘名。李漁の女婿沈心友が明の画家李流芳(長蘅)の山水画集をもとに王概に増補を依頼し,1679年(康熙18)第1集が完成。…

【中国演劇】より

…しかも多くの作者たちは,結局この長編の形式を十分生かしきれず,ともすると冗長散漫な作品を生むことにもなった。こうした趨勢のなかで,とくに注目される作家が《笠翁十種曲》と呼ばれる10種の戯曲をつくった李漁である。彼は従来の曲辞偏重主義を排し,あくまでも上演されておもしろい芝居づくりを目ざして,一般通俗のレベルから戯曲本来のあるべきすがたをとらえたのだった。…

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