柚・柚子(読み)ゆず

精選版 日本国語大辞典 「柚・柚子」の意味・読み・例文・類語

ゆ‐ず【柚・柚子】

〘名〙
ミカン科の常緑小高木。中国の揚子江上流原産とされ、各地で栽培される。高さ約四メートル。枝に長いとげがある。葉は翼のある柄をもち長卵形で縁に鋸歯(きょし)がある。初夏葉腋に純白色の小さな五弁花を一個ずつ開く。果実は扁球形で径四~八センチメートル、芳香があり黄色に熟す。果皮にはいぼ状の突起が多く果肉は淡黄色酸味が強い。果皮は香味料、マーマレードの原料に使われる。漢名に柚を用いるが、これは別種の名で、中国では蟹橙・香橙をあてる。ゆずのき。ゆう。ゆ。《季・秋》
▼ゆずの花《季・夏》 〔俳諧・手挑灯(1745)〕
醜女(しこめ)のこと。
※雑俳・柳多留‐八八(1825)「柚へ来る蜜柑の皮はそれ矢也」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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