(読み)き

世界大百科事典 第2版の解説

き【柝】

神事や祭礼をはじめ民俗芸能,見世物相撲人形浄瑠璃,歌舞伎などの開始,段落,終了の合図として打たれる四角に削った二つの木片拍子木ともいう。雅楽笏拍子(しやくびようし)や声明(しようみよう)の割笏(かいしやく)のように,楽器としての性格の強いものから,夜番の拍子木のように合図として伝達する性格までの幅がある。いずれにしても,響きのよさが重要視されるので,堅い樫材を使用し,1本を二つに割って削る。

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精選版 日本国語大辞典の解説

たく【柝】

〘名〙 拍子木。また、拍子木を打つこと。
※新編覆醤続集(1676)一・継響林春徳所貽擡今二韻之僧都詩寄謝「非金非石非匏木、却怪渓辺撃柝来」 〔易経‐繋辞下〕

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世界大百科事典内のの言及

【歌舞伎】より

…長唄と囃子のそれを〈出囃子(でばやし)〉,浄瑠璃系のそれを〈出語り〉と呼ぶ。 第3は〈(き)〉(拍子木)と〈ツケ〉である。〈柝〉は,幕明き,幕切れ,道具替りのきっかけなどを知らせる合図である。…

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