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香川景樹(かげき)(号、桂園)の自撰(じせん)家集。1830年(文政13)刊行。書名は『晋書(しんじょ)』の「猶桂林一枝崑山片玉(なおけいりんいっしこんざんへんぎょくのごとし)」からとられた。春・夏・秋・冬・恋・雑・事につき時に触れたる・雑体(長歌・旋頭歌(せどうか)・俳諧(はいかい)歌)に部類し、計983首が収められている。「筏(いかだ)おろす清滝川のたきつ瀬にちりて流るゝ山吹のはな」にみられるように、調(しらべ)を基調とする清新優雅な歌風が特色である。また、『桂園一枝拾遺』は計612首を収め、1849年(嘉永2)に刊行された。
[兼清正徳]
『『桂園一枝 全』(1934・有朋堂文庫)』
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