コトバンクはYahoo!辞書と技術提携しています。

題詠 だいえい

6件 の用語解説(題詠の意味・用語解説を検索)

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

題詠
だいえい

和歌の創作方法の一つで,現実の体験とはかかわりなく,あらかじめ与えられた題によって詠むもの。事物に触発された直接的な感興を詠む「詠物」などに対する。その萌芽は『万葉集』大伴家持の歌などにみられるが,平安時代に入って,漢詩句を題とした『句題和歌』 (894) のように漢文学の影響を受ける一方で,屏風歌や歌合などの流行に伴って盛んになり,中期には類題和歌集の『古今和歌六帖』のような編纂物も生み出され,院政期になると,四季,恋,雑の 100題を詠んだ『堀河百首』が出現して題詠が確立した。

本文は出典元の記述の一部を掲載しています。

出典|ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
Copyright (c) 2014 Britannica Japan Co., Ltd. All rights reserved.
それぞれの記述は執筆時点でのもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。

デジタル大辞泉の解説

だい‐えい【題詠】

あらかじめ決められた題によって詩歌を作ること。また、その作品。

出典|小学館 この辞書の凡例を見る
監修:松村明
編集委員:池上秋彦、金田弘、杉崎一雄、鈴木丹士郎、中嶋尚、林巨樹、飛田良文
編集協力:曽根脩
(C)Shogakukan Inc.
それぞれの用語は執筆時点での最新のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。

百科事典マイペディアの解説

題詠【だいえい】

和歌,連俳,漢詩用語。あらかじめ設定された題によって詠作すること。短歌では,《万葉集》のころにもあったが《古今和歌集》以後特に多くなり,歌合(うたあわせ)や屏風(びょうぶ)歌が盛んになるにつれて題詠が歌の本道のように考えられた。
→関連項目古今和歌六帖日本紀竟宴和歌堀河百首

出典|株式会社日立ソリューションズ・クリエイト
All Rights Reserved. Copyright (C) 2015, Hitachi Solutions Create,Ltd. ご提供する『百科事典マイペディア』は2010年5月に編集・制作したものです

世界大百科事典 第2版の解説

だいえい【題詠】

和歌,連歌俳諧,漢詩等で,あらかじめ決められた題によって詠作すること。平安時代に,漢詩の影響や,歌会,歌合,屛風歌の詠作等,遊戯や競詠の場で複数の人々によって詠まれたこと,また詠歌の内容が伝統的に形成されたことなどから,題詠の風が広く行われ,《古今和歌六帖》《堀川院御時百首》などが編まれ,題の本意ということが意識された。歌題には,四季の風物や恋,名所など種々の分野のものがあり,〈立春〉〈花〉など単純な題のほか,〈江上早春〉のような結び題が行われた。

出典|株式会社日立ソリューションズ・クリエイト
All Rights Reserved. Copyright (C) 2015, Hitachi Solutions Create,Ltd. 収録データは1998年10月に編集製作されたものです。それぞれの用語は執筆時点での最新のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。また、本文中の図・表・イラストはご提供しておりません。

大辞林 第三版の解説

だいえい【題詠】

題をきめて、それに即して詩歌や俳句を作ること。また、その作品。 ↔ 雑詠

出典|三省堂
(C) Sanseido Co.,Ltd. 編者:松村明 編 発行者:株式会社 三省堂 ※ 書籍版『大辞林第三版』の図表・付録は収録させておりません。 ※ それぞれの用語は執筆時点での最新のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。

日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

題詠
だいえい

あらかじめ決められた歌題によって詠む和歌の創作方法。奈良時代末の大伴家持(おおとものやかもち)のころから題詠が詠まれたが、平安時代に入り、初めは漢詩とともに同題で詠まれるようになり、歌合(うたあわせ)、屏風歌(びょうぶうた)などが盛んになると四季の景物を歌題とした題詠が普通となった。とくに平安後期になり、歌題が細分化され、四季、恋、雑にわたり100首単位などで歌題の組合せ(組題(くみだい))が決められるようになると、詠歌はもっぱら題詠によることになった。それ以降は、どのように歌題の本意をとらえて、いかにそれをじょうずに一首に詠み込むかが、詠歌の本道と解釈され、さまざまの歌論書、参考書が著述されている。[橋本不美男]

出典|小学館 日本大百科全書(ニッポニカ) この辞書の凡例を見る
(C)Shogakukan Inc.
それぞれの解説は執筆時点のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。

題詠の関連キーワード比較法点推定社会主義リアリズム生活派追体験乾塩漬法経口投与煮沸凝固試験ろ(濾)過《体験と創作》

今日のキーワード

大寒

二十四節気の一つ。元来,太陰太陽暦の 12月中 (12月後半) のことで,太陽の黄経が 300°に達した日 (太陽暦の1月 20日か 21日) から立春 (2月4日か5日) の前日までの約 15日間で...

続きを読む

コトバンク for iPhone

題詠の関連情報