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椿餅 ツバイモチ

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デジタル大辞泉の解説

つばい‐もち【×椿餅】

《「つばきもち」の音変化》唐菓子の一。餅の粉に甘葛(あまずら)をかけ、丸く固めて椿の葉2枚で包んだもの。つばいもちい。

つばい‐もちい〔‐もちひ〕【×椿餅】

つばいもち」に同じ。

つばき‐もち【×椿餅】

つばいもち」に同じ。
蒸した道明寺糒(ほしい)または上糝粉(じょうしんこ)でこしあんを包み、椿の葉2枚で挟んだ餅菓子 春》「妻在らず盗むに似たる―/波郷

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和・洋・中・エスニック 世界の料理がわかる辞典の解説

つばきもち【椿餅】

和菓子の一種。蒸した道明寺粉であずきあんを包んで俵形にした餅(もち)を2枚の椿の葉で挟んだもの。早春の菓子とされる。◇『宇津保物語』や『源氏物語』「若菜上」に登場する「つばいもちゐ」(もち米の粉に甘葛(あまずら)を加え、椿の葉で包んだものとされる)が原形。

出典|講談社
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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

椿餅
つばきもち

餅菓子の一種。道明寺(どうみょうじ)粉を蒸して漉し餡(こしあん)を包み、2枚のツバキの葉で挟んだ和菓子。つばい餅と称した。平安初期からの菓子で、『源氏物語』や『うつほ物語』にも「つばいもちひ」とみえる。また当時の殿上人(てんじょうびと)は蹴鞠(けまり)の節会(せちえ)などに椿餅を供した。江戸中期の『類聚名物考(るいじゅうめいぶつこう)』に「鞠の庭に奉る椿餅の事、一旧記にいふ。干飯(ほしいひ)を粉にして丁子(ちょうじ)を粉にして、少し加えて甘葛(あまずら)にて固めて、椿の葉二枚を合せて包みて、上をうすやうの紙を、ほそき壱分(いちぶ)ばかりに切りたるにて、帯にして結びてたるる也(なり)」とある。餅に丁子末を加える仕法には、奈良時代の唐菓子(とうがし)の影響がうかがえる。そうした製法は江戸時代にも残され、餅にからしを少量加えたり、肉桂(にっけい)末を加えたりしたが、砂糖の出回りにつれて、小豆(あずき)の漉し餡を包んだ餅にかわっていった。道明寺粉のかわりに、上新粉(じょうしんこ)に白砂糖を加えて餅にする製法もある。季節的には桜餅とともに3月ごろのもので、古来、ツバキの照葉の緑色が愛されてきた。[沢 史生]

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