デジタル大辞泉
「構う」の意味・読み・例文・類語
かま・う〔かまふ〕【構う】
[動ワ五(ハ四)]
1 (多く打消しの表現を伴って用いる)その事柄や存在を気にかけて、規制された状態になる。
㋐気にする。気をつかう。「時間に―・わず押しかけて来る」「私に―・わないで先に行ってください」「なりふり―・わず働く」
㋑他の事とかかわって、差し支えが生じる。「費用がかかっても―・いませんか」
2
㋐世話を焼いたり、相手をしたりする。「私のことなんか誰も―・ってくれない」
㋑自分より弱い者や動物などを、相手にしてふざける。からかう。「猫を―・う」
㋒江戸時代、お構いの刑に処する。
「和泉堺をお―・ひなさる」〈浄・浪花鑑〉
㋓禁制する。監禁する。
「芝居も―・はるべき程の事なり」〈風来六部集・飛だ噂の評〉
[可能]かまえる
[動ハ下二]「かまえる」の文語形。
出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例
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かま・うかまふ【構】
- [ 1 ] 〘 他動詞 ハ行下二段活用 〙 ⇒かまえる(構)
- [ 2 ] 〘 自動詞 ワ行五(ハ四) 〙 ( 心構えをする意の下二段動詞「かまふ」が四段活用化して、心にかまえて事をする状態にあることをいう自動詞になったものか )
- ① あることに、特に心を向ける状態にある、特に関心を持つ気持をいう。関係を持つ。関係がある。関知する。また、こだわる。気を使う。干渉する。助詞「に」を伴って「…にかまふ」の形で多く用いられ、また、多くは下に否定の表現を伴う。
- [初出の実例]「ヒトニ camauanu(カマワヌ)」(出典:日葡辞書(1603‐04))
- 「盗賊(どろぼう)の妾(めかけ)にならうと乞食の妾にならうと貴郎の係(カマ)った事ッちゃ無い」(出典:社会百面相(1902)〈内田魯庵〉電影)
- ② (関係を持った結果)さしさわる。さしつかえる。→かまわない。
- [初出の実例]「関をとるに、万端かまふ儀多かるべし」(出典:本福寺跡書(1560頃))
- 「猫であらうが、あるまいが斯うなった日にゃあ構ふものか」(出典:吾輩は猫である(1905‐06)〈夏目漱石〉二)
- ③ ( ある事に関して、それに気を使うところから ) 面倒をみる。世話をする。かばう。
- [初出の実例]「さきさきまでかまふといふ事はわたくしなり。かまひあるは宗庿(そうべう)の臣一品成べし」(出典:仮名草子・清水物語(1638)下)
- 「お品は平常(いつも)のやうに鶏抔(など)へ構(カマ)っては居(を)られなかった」(出典:土(1910)〈長塚節〉一)
- ④ 相手としてあしらう。相手になる。また、無用の働きかけをする。また、酒食などでもてなす。
- [初出の実例]「進レ酒曰レ構(カマフ)、曰レ碍、曰レ間」(出典:洒落本・史林残花(1730)芸文志)
- 「おかみさん、もう何にも構はないで下さいな。お茶も沢山」(出典:桑の実(1913)〈鈴木三重吉〉二四)
- ⑤ 獣や鳥が交尾する(日葡辞書(1603‐04))。
- [ 3 ] 〘 他動詞 ハ行四段活用 〙
- ① 禁制にする。また、追放する。
- [初出の実例]「日本半分かまはれにけり 鞘当や源平互に急度見て〈宗因〉」(出典:俳諧・物種集(1678))
- 「悪事へ荷担をした事が、誰いふとなく年寄衆の耳へはひって仲間を構(カマ)はれ」(出典:歌舞伎・早苗鳥伊達聞書(実録先代萩)(1876)六幕)
- ② ( [ 二 ]④の「相手としてあしらう」気持が発展して ) その対象をからかったり傷つけたりする。相手にしてふざける。
- [初出の実例]「ダレワ オマイエヲ kamatta(カマッタ)」(出典:和英語林集成(初版)(1867))
出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例
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