橋本龍太郎(読み)ハシモトリュウタロウ

デジタル大辞泉 「橋本龍太郎」の意味・読み・例文・類語

はしもと‐りゅうたろう〔‐リユウタラウ〕【橋本龍太郎】

[1937~2006]政治家。東京の生まれ。選挙区は岡山。昭和38年(1963)父・龍伍りゅうごの急死に伴い衆院選出馬当選。厚相・運輸相・蔵相などを経て、平成7年(1995)自民党総裁となり、翌年1月、社会党(のちに社民党)などとの連立政権首相に就任。解散総選挙に勝利し11月、3年3か月ぶりの自民党単独政権を発足させた。同10年退陣。→小渕恵三

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「橋本龍太郎」の意味・わかりやすい解説

橋本龍太郎
はしもとりゅうたろう
(1937―2006)

政治家。東京都生まれ。1960年(昭和35)慶応義塾大学法学部政治学科卒業。厚相、文相を務めた父橋本龍伍(1906―1962)の死後、1963年衆議院議員に26歳で初当選。1978年大平正芳(おおひらまさよし)内閣で厚相として初入閣、以来運輸相、自民党幹事長、蔵相、党政調会長通産相などを歴任中曽根康弘(なかそねやすひろ)内閣の運輸相として旧国鉄分割民営化を手がけた。1991年(平成3)富士銀行(現みずほ銀行、みずほコーポレート銀行)の不正融資に秘書が関わり蔵相を辞任。1995年通産相として日米自動車交渉にあたった。同年9月自民党第17代総裁に選ばれ、1996年1月第82代首相に就任した。同年9月衆議院を解散、10月の小選挙区比例代表並立制のもとでの初の総選挙で自民党は大勝し、11月首相に再選され第二次橋本内閣が発足。1997年9月に第二次改造内閣が発足。1998年の参院選惨敗により、同年7月に辞任。2000年第二次森喜朗(もりよしろう)改造内閣では行政改革担当相、沖縄開発庁長官等を務める。同年小渕派(平成研究会)を引き継ぎ橋本派会長。翌2001年自民党総裁選に立候補し、小泉純一郎に敗れる。2004年、日本歯科医師連盟から橋本派への不正献金問題の責任を受け、同派閥の会長を辞任。2005年8月、総選挙に立候補しないことを表明し、政界を引退した。

[編集部]

『岩見隆夫著『実録・橋本龍太郎』(1995・朝日ソノラマ)』

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百科事典マイペディア 「橋本龍太郎」の意味・わかりやすい解説

橋本龍太郎【はしもとりゅうたろう】

政治家。東京都生れ。慶大卒。1963年自由民主党から衆議院議員に初当選。1978年厚生大臣,1986年運輸大臣,1989年大蔵大臣,1994年通産大臣などを歴任し,政策通としての評価を高めた。1995年9月自民党総裁となり,1996年1月村山富市内閣のあとを受けて日本社会党新党さきがけとの連立政権を成立させる。同年10月の総選挙で辛勝し,社会党・さきがけの閣外協力を得る形で3年ぶりの自民党単独内閣を復活させ(第2次橋本内閣),行政改革を最大の政治課題とする。1998年7月の参議院選挙で自民党は大敗,責任をとって党総裁を辞任,内閣総辞職。後継は小渕恵三。父龍伍も厚生大臣を務め,弟大二郎は高知県知事。2005年8月,政界より引退。→橋本龍太郎内閣
→関連項目宇野宗佑内閣大田昌秀小渕恵三内閣

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「橋本龍太郎」の意味・わかりやすい解説

橋本龍太郎
はしもとりゅうたろう

[生]1937.7.29. 東京,渋谷
[没]2006.7.1. 東京,新宿
政治家。内閣総理大臣(首相。在任 1996~98)。政治家橋本龍伍の長男として生まれた。1960年慶應義塾大学法学部卒業後,呉羽紡績入社。1963年父の急逝に伴い衆議院選挙に出馬,最年少の 26歳で初当選。以来連続 14回当選。1978年第1次大平内閣で厚生大臣として初入閣,その後運輸大臣,自由民主党幹事長,大蔵大臣,自民党政務調査会会長,通商産業大臣を歴任,1995年第17代自民党総裁。1996年第82代内閣総理大臣に就任,1998年参議院選挙で自民党の大敗を受けて辞任。この間の 1987年自民党竹下派の結成に参画,2000年竹下派の流れをくむ平成研究会(橋本派)会長に就任。2001年自民党総裁選挙に出馬したが小泉純一郎に敗れ,2004年橋本派会長を辞任して同派から離脱,2005年政界を引退した。首相在任中は中央省庁の再編,財政再建などの改革に取り組み,沖縄県のアメリカ軍普天間飛行場返還で日米合意にこぎつけ,北方領土問題の解決に尽力した。2006年大勲位菊花大綬章(正二位)受章。

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367日誕生日大事典 「橋本龍太郎」の解説

橋本 龍太郎 (はしもと りゅうたろう)

生年月日:1937年7月29日
昭和時代;平成時代の政治家;首相
2006年没

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