百科事典マイペディア 「檜物荘」の意味・わかりやすい解説
檜物荘【ひもののしょう】
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近江国甲賀郡(現滋賀県湖南市の旧甲西町一帯)の荘園。野洲(やす)川流域に位置する平安期からの摂関家領。長櫃(ながびつ)・折敷(おしき)・杓樋など檜物も進納したところから,その名が出たらしい。1253年(建長5)の〈近衛家所領目録〉では,近衛家自身が所領支配の実質的な諸権限(荘務権)を握っているが,その後,地頭も設置された。他領の入組みが多く,鎌倉末~室町期に,荘域内に最勝光院領,山門西塔釈迦堂領,大慈院領などが存在した。このうち最勝光院領は1325年(正中2)の注進状によると,本年貢100石,餅140枚,綾被物(あやかつぎもの)2重,兵士10人を聖護院宮に上納することになっていた。同院領は41年(暦応4・興国2)以前に東寺に寄進されている。59年(延文4・正兵14)六角氏頼と仁木義長が当荘を争い,足利義詮は自派の仁木氏にこれを安堵。85年(至徳2・元中2)には足利義満が儀俄(ぎが)氏秀に当荘下司田所職(げしたどころしき)を安堵している。南北朝期より上・下檜物荘に分かれ,下荘は1558年(永禄1)から65年にかけて石部三郷と野洲川の引水をめぐって争った。
執筆者:高橋 昌明
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