正定(読み)ショウジョウ

  • しょうじょう シャウヂャウ
  • しょうじょう〔シヤウヂヤウ〕
  • せいてい / チョンティン

日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

中国、河北(かほく)省中南部の県。石家荘(せきかそう)地級市に属し、市区部の北に位置する。人口48万8800(2013)。石家荘が近代になり鉄道の交差点に新しく成長した都市であるのに対し、正定は近代以前の交通中心として栄えた。すでに戦国時代に都邑(とゆう)があり、以後、常山(じょうざん)、真定(しんてい)などの名でよばれた。華北平原より太行(たいこう)山脈を越えて山西に至る道路が分岐する地点にあたり、河北の交通、軍事の要衝であった。とくに北京(ペキン)に都が置かれた元代には、北京に次ぐ河北第二の都市であった。現在も省内でもっとも人口密度の高い地区で、小麦、トウモロコシ、綿花などの農業が発達しているほか、60か所を超える卸売市場がある。県北西部には石家荘正定国際空港があり、国内線、国際線あわせて20以上の路線が就航している。
 県内には古い寺院が多く、古建築物の宝庫として知られる。とくに隋(ずい)代に建てられた隆興寺(大仏寺)や唐代の広恵寺華塔は著名。また臨済寺は臨済宗発祥の地とされている。[秋山元秀・編集部]

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精選版 日本国語大辞典の解説

〘名〙 (「しょう」「じょう」はそれぞれ「正」「定」の呉音) 仏語。
① 八正道の一つ。正しい禅定(ぜんじょう)。心の動揺を払って、安定した迷いのない境地に入ること。
※正法眼蔵(1231‐53)三十七品菩提分法「正定道支とは、脱落仏祖なり、脱落正定なり」 〔中阿含経‐七〕
② 悟りを得ると定まっていること。または浄土に生まれて、ふたたびこの娑婆に退転しないと定まっていること。正定聚。
※選択本願念仏集(1198頃)「仏力住持即入大乗正定之聚」
※浄土真要鈔(1324)本「正行を修せんとおもはば、正助二業のなかに、なほ助業をかたはらにしてえらんで正定をもはらにすべし」

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世界大百科事典内の正定の言及

【仏教】より

…(4)道諦(どうたい) この,苦の滅を達成するために実践すべき正しい道で,8項ある(八正道(はつしようどう))。すなわち,(a)正しい物の見方(正見),(b)正しい心のもち方(正思),(c)正しい言葉遣い(正語),(d)正しい行動――不殺生,不偸盗などの戒を守る(正業),(e)正しい生活(正命),(f)正しい努力精進(正精進),(g)正しく教えを憶念する(正念),(h)正しい禅定の修習(正定)。 以上の四諦は苦因→苦,道の実践による苦因の滅→苦の滅という2種の互いに相反する方向の因果関係を含む。…

※「正定」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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