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死体硬直 したいこうちょく rigor mortis

翻訳|rigor mortis

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

死体硬直
したいこうちょく
rigor mortis

死後一定時間ののちに起る筋肉の硬化現象をいう。死後早くて1~2時間,通常2~3時間たつと顎関節,項部の筋肉に硬直が始り,上肢から下肢へと下行性に進行して,遅くても 12時間で全身にいたる。

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百科事典マイペディアの解説

死体硬直【したいこうちょく】

死後硬直とも。死後に起こる筋の硬化。アデノシン三リン酸の分解・減少によるもので,乳酸の発生を伴う。普通,死後全身の神経支配の消失とともに筋肉は弛緩(しかん)するが,死後2〜3時間で,顎(あご)や首の筋肉から硬直が始まり,6〜8時間で全身に波及する。
→関連項目死体現象死斑

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

死体硬直
したいこうちょく

死後に筋肉がこわばり、これによって関節などが動かしにくくなる現象。死後、筋肉はいったん弛緩(しかん)するが、すぐに硬直し始め、その硬直は死後6~8時間くらいで全身の筋肉に及ぶ。この場合、硬直の発現順序には法則性(ニステンの法則)があり、一般には、頭・顔面部から指・趾(し)(足の指)の筋肉へと進む下行型が多いとされている。硬直が最強になるのは死後20時間くらいであり、それが30時間くらいまで継続し、その後は徐々に解けて、通常、3~4日で完全に緩解する。ただし、この変化は死体の内的・外的条件によってかならずしも一定しない。たとえば、筋肉質の人では硬直が強く・長時間持続するとか、暑い時期の硬直発現・緩解は寒い時期より早いなどの傾向がみられる。死体硬直は、力こぶをつくったときのように筋肉が収縮して硬くなるわけではなく、死後、いったん弛緩した筋肉がそのままの状態で硬化すると考えればよい。したがって、強く硬直した死体では、死亡場所や死亡状況に相応した屍態(したい)を呈するはずのものである。しかし、もしその屍態が、こうした条件に合致しないならば、どこか他所において死亡、もしくは殺害後に運搬・遺棄されたものと推測できるわけである。死体硬直は、生体において筋肉の伸縮に必要なアデノシン三リン酸(ATP)という物質が、死後減少し、その結果、筋線維内のタンパク質(アクチンとミオシン)が不可逆的に結合するために発現すると考えられている。こうした硬直に外力を加えて無理に緩解させることもできるが、死後5時間くらいまでは、残存する硬直未完成の筋線維によって再硬直が現れる。硬直の緩解は腐敗現象によるもので、筋肉におけるタンパク結合が破壊されるためにおこると説明されている。[古川理孝]

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世界大百科事典内の死体硬直の言及

【死体現象】より

…これは早期,晩期,異常死体現象に分けられる。
[早期死体現象]
 死後1日以内に現れるもので,瞳孔の対光反射の消失および散瞳,眼圧の低下,上位の皮膚の蒼白化と下位になった部位への死斑の出現,筋肉の弛緩後に現れる死体硬直rigor mortis,皮膚や口唇粘膜などの乾燥,角膜の混濁,死体の冷却がある。死亡時に散大した瞳孔は,死後1~2時間で直径5mmくらいになる。…

【法医学】より

…したがって,変化の程度を観察して,その観察時点(通常は解剖の開始時点)からどれほどさかのぼった時期に死が発生したかを判定するのが,原理である。おもな死体現象として,(1)眼の角膜の白濁,(2)体温の低下,(3)死斑(血液が死体の下面に集まり赤紫色を呈する)の出現,(4)死体硬直(関節が硬くなる)の発生,(5)腐敗現象の進行,などが利用される。しかしこれらの現象は,衣類,気候あるいは現場の状況など,死者のおかれていた環境に大きく左右され,個々のケースで一律でない。…

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