精選版 日本国語大辞典 「水入」の意味・読み・例文・類語
みず‐いりみづ‥【水入】
- 〘 名詞 〙
- ① 水がはいっていること。水がはいること。また、そのもの。
- ② 相撲で、取り組んで相当時間が経過しても勝負がつかないとき、行司が勝負審判委員の許しを得て勝負を一時中止し力士に休養を与え力水をつけさせること。水。
- ③ 船が水上にあるとき、その船底の部分が水面下に没していること。また、水没している部分。喫水(きっすい)。〔帆船造作寸法書(1877頃)〕
- ④ 歌舞伎で、役者が舞台で本物の水に浸って見せるもの。「助六由縁江戸桜」で助六が用水桶につかる場で知られる。
- [初出の実例]「団十郎の助六は〈略〉とかく話題になる水入がこの時も前興行には出なくて」(出典:こしかたの記(1961)〈鏑木清方〉少年時に見た芝居)
- ⑤ =みずいりかつら(水入鬘)