朝日日本歴史人物事典 「河原崎権之助(6代)」の解説
河原崎権之助(6代)
生年:文化11(1814)
江戸後期の江戸河原崎座の座元。俳名紫扇。はじめ呉服屋に奉公していたが5代目の没後座元を相続し,森田座の控櫓(興行の代行者)として興行。のち市村座の金主となり森田座に対抗したが,強盗に殺害された。実子に初代河原崎国太郎,養子にのちの9代目市川団十郎がいる。なお,この名跡は河原崎座を創設した初代から8代を数えたが,明治10(1877)年に座も名跡も消滅した。
(今西晶子)
出典 朝日日本歴史人物事典:(株)朝日新聞出版朝日日本歴史人物事典について 情報