洋蘭(読み)ヨウラン

デジタル大辞泉 「洋蘭」の意味・読み・例文・類語

よう‐らん〔ヤウ‐〕【洋×蘭】

観賞用のランうち熱帯原産で、欧米で改良され、明治以降日本に入ってきたものの総称カトレア・シンビジウム・デンドロビウム・パフィオペジラムなど。西洋蘭。
[類語]胡蝶蘭春蘭

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精選版 日本国語大辞典 「洋蘭」の意味・読み・例文・類語

よう‐らんヤウ‥【洋蘭】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 観賞用に栽培される蘭のうち、カトレア、デンドロビウムなどの熱帯・亜熱帯原産のものをいう。ヨーロッパを経由して移入されたものが多くシュンランスルガランなどの東洋蘭に対していう。
  3. 洋服をいう、盗人仲間の隠語。〔隠語輯覧(1915)〕
    1. [初出の実例]「『面のハクイ(美しい)ナゴコマシ(色魔)がそんなに揃ふかい』『かまはねえ。ヨウラン(洋服)でランバッちゃふんだ(衣裳で体裁を飾ること)』」(出典:浅草紅団(1929‐30)〈川端康成〉四六)

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「洋蘭」の意味・わかりやすい解説

洋蘭
ようらん

ラン科植物のうち熱帯や亜熱帯に産し,花が美しく形に変化があり,観賞のため温室で栽培されるランの総称。イギリスで栽培改良され,日本には明治以降輸入されたので洋蘭と呼ばれる。栽培には温室が必要なので,初めは貴族富豪に愛好されることが多かったが,最近では一般にも普及し,鉢植や切り花として出回っている。交配などにより品種改良が進み,多数の園芸品種がある。おもなものは,デンドロビウム (セッコク属) ,カトレヤ,キプリペディウム (アツモリソウ属) ,シンビディウム (シュンラン属) などである。

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事典 日本の地域ブランド・名産品 「洋蘭」の解説

洋蘭[花卉類]
ようらん

東海地方、愛知県の地域ブランド。
主に西尾市・東海市・知多郡南知多町・豊橋市・田原市・安城市などで生産されている。愛知県は洋蘭の国内出荷量20%以上を占める全国一の産地。シンビジウム・カトレア・コチョウランなど、多くの品種が栽培されている。

出典 日外アソシエーツ「事典 日本の地域ブランド・名産品」事典 日本の地域ブランド・名産品について 情報

動植物名よみかた辞典 普及版 「洋蘭」の解説

洋蘭 (ヨウラン)

植物。ラン科の園芸植物

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