コトバンクはYahoo!辞書と技術提携しています。

活版工組合 かっぱんこうくみあい

2件 の用語解説(活版工組合の意味・用語解説を検索)

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

活版工組合
かっぱんこうくみあい

1899年 11月に約 2000名の印刷工によって組織された職種別組合。印刷工は佐久間貞一の助力ですでに 84,89,90年と組織化を試み,鉄工 (機械工) とともに日本の労働運動草分けであった。

本文は出典元の記述の一部を掲載しています。

出典|ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
Copyright (c) 2014 Britannica Japan Co., Ltd. All rights reserved.
それぞれの記述は執筆時点でのもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。

日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

活版工組合
かっぱんこうくみあい

1899年(明治32)11月に発足した印刷業労働者の組織。鉄工組合日本鉄道矯正会と並んで、日本における黎明(れいめい)期の労働組合組織を代表する。当時、印刷業では、開明的資本家の影響下に労働組合結成の機運が高まっていた。自主的な労働者の組織が圧迫によって崩壊したのち、毎日新聞社長島田三郎を会長に、国家主義的社会政策学者金井延(かないのぶる)らを名誉会員に迎える活版工組合が、労資協調を理念として結成された。組合員は2000人に上り、関東地方から近畿地方にかけて支部が存在した。しかし翌1900年(明治33)、治安警察法公布の前後から経営者側の態度が硬化して、組合を離脱するものが増え、急速に衰えて5月には活動停止へと追い込まれた。[三宅明正]
『片山潜著『日本の労働運動』(岩波文庫)』

出典|小学館 日本大百科全書(ニッポニカ) この辞書の凡例を見る
(C)Shogakukan Inc.
それぞれの解説は執筆時点のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。

世界大百科事典内の活版工組合の言及

【印刷工】より

… 秀英舎は,1878年に舎則を定めると同時に年期習業生(全寮制)を募集し,印刷業に必要な学科と実技の伝習を行い,84年まで続けた。97年高野房太郎らによって労働組合期成会が組織され,その支援を受け99年11月に活版工組合(会長・島田三郎,組合員約2000名)が結成された。しかし,継続することができず翌年5月に解散した。…

【クラフト・ユニオン】より

…一部には依然として特定職種の利益を守るため,小規模なクラフト・ユニオンが残存している例もあり,また産業別組合に組織転換した後も同じ行動様式に固執しているグループもあるなど,その伝統は根強い。 日本では1897年に鉄工組合,99年に活版工組合が組織され(〈労働組合期成会〉の項参照),クラフト・ユニオンとしての活動が行われたが,徒弟制度の欠如など,熟練労働者が安定した階層として持続する条件が乏しかったうえ,1900年の治安警察法制定に示される政府,雇主の反組合的態度のため,2~3年で消滅した。労働組合【栗田 健】。…

【労働運動】より

…なかでも98年の日鉄機関方ストライキは,高度に組織的な闘争でその要求を貫徹し,その後に日本鉄道矯正会という強力な組合を残した点で,第1次大戦前の例外的な存在である。また98年には印刷工も活版工組合を結成した。印刷工は職業がら知的水準が高いうえに,熟練の割には労働条件が悪いこともあって,同組合消滅後も誠友会や欧友会,さらには信友会など,断続的に組織化の企てがなされている。…

【労働組合期成会】より

…また機能面でも共済・教育活動が中心で,欧米のクラフト・ユニオンのように熟練労働力の供給を統制することはなかった。期成会が直接創立したのは鉄工組合だけであるが,日本鉄道矯正会(日鉄矯正会)や活版工組合とも《労働世界》や片山,高野らの遊説を通じて連絡があり,一定の影響を及ぼしていた。たとえば,消費組合の普及は期成会が力を入れたところであるが,各地に生まれた〈共働店〉には鉄工組合員だけでなく,矯正会員も加わっている。…

※「活版工組合」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社日立ソリューションズ・クリエイト
All Rights Reserved. Copyright (C) 2015, Hitachi Solutions Create,Ltd. 収録データは1998年10月に編集製作されたものです。それぞれの用語は執筆時点での最新のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。また、本文中の図・表・イラストはご提供しておりません。

活版工組合の関連キーワードドラフト印刷石版印刷図書印刷印刷局初刷タイプ印刷本刷松本譲佐川印刷東日印刷

今日のキーワード

カルテット

四重唱および四重奏。重唱,重奏の形態のなかで最も基本的なもので,声楽ではルネサンスの多声歌曲の形式であるシャンソンやフロットラから始り長い歴史をもつ。器楽も同様で,特に弦楽四重奏は室内楽の全レパートリ...

続きを読む

コトバンク for iPhone