コトバンクはYahoo!辞書と技術提携しています。

頓阿 とんあ

9件 の用語解説(頓阿の意味・用語解説を検索)

美術人名辞典の解説

頓阿

南北朝時代の歌人・僧。下野守二階堂光貞の子。俗名は貞宗、法号は泰尋・感空。和歌を二条為世に学ぶ。吉田兼好・浄弁・慶雲とともに、和歌四天王と称された。二条為明が業半ばで歿した『新拾遺集』の撰集を継いで完成させた。また歌学者『愚問賢註』『井蛙抄』家集『草庵集』等の著がある。応安5年(1372)寂、84才。

出典|(株)思文閣
それぞれの用語は執筆時点での最新のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。

デジタル大辞泉の解説

とんあ【頓阿】

[1289~1372]鎌倉末・南北朝時代の歌人。俗名、二階堂貞宗比叡山で修行し、のち諸国を行脚。和歌を藤原為世に学び、二条派を再興。和歌四天王の一人。「新拾遺和歌集」の完成に尽力。著「井蛙(せいあ)抄」「愚問賢註」、家集「草庵集」など。

出典|小学館 この辞書の凡例を見る
監修:松村明
編集委員:池上秋彦、金田弘、杉崎一雄、鈴木丹士郎、中嶋尚、林巨樹、飛田良文
編集協力:曽根脩
(C)Shogakukan Inc.
それぞれの用語は執筆時点での最新のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。

百科事典マイペディアの解説

頓阿【とんあ】

鎌倉・南北朝期の歌人。〈とんな〉とも。俗名二階堂貞宗。武家の出。24歳ごろ出家。和歌を二条為世に学び,《新拾遺集》撰定にあずかった。二条派の代表歌人。兼好・浄弁・慶雲と合わせ和歌四天王と呼ばれた。
→関連項目雑談二条家(歌の家)二条良基吉田兼好

出典|株式会社日立ソリューションズ・クリエイト
All Rights Reserved. Copyright (C) 2015, Hitachi Solutions Create,Ltd. ご提供する『百科事典マイペディア』は2010年5月に編集・制作したものです

デジタル版 日本人名大辞典+Plusの解説

頓阿 とんあ

1289-1372 鎌倉-南北朝時代の僧,歌人。
正応(しょうおう)2年生まれ。京都金蓮(こんれん)寺(時宗)の真観(初代浄阿)の門下となる。二条為世(ためよ)にまなび,為世門の和歌四天王のひとりといわれた。二条為明の没後「新拾遺和歌集」の撰集をひきつぎ完成させた。応安5=建徳3年3月13日死去。84歳。俗名は二階堂貞宗。別号に泰尋,感空。著作に「愚問賢註」「井蛙(せいあ)抄」など。
【格言など】春のよの明行くままに山のはのかすみのおくぞ花に成りゆく(「草庵集」)

出典|講談社 この辞書の凡例を見る
(C)Kodansha 2015.
書籍版「講談社 日本人名大辞典」をベースに、項目の追加・修正を加えたデジタルコンテンツです。この内容は2015年9月に更新作業を行った時点での情報です。時間の経過に伴い内容が異なっている場合がございます。

朝日日本歴史人物事典の解説

頓阿

没年:応安5/文中1.3.13(1372.4.17)
生年:正応2(1289)
南北朝時代の歌人。「とんな」ともいう。家系には異説もあるが,俗名は二階堂貞宗。比叡山で出家,高野山に修行し,のち時衆となる。二条為世門の和歌四天王に数えられ,足利尊氏・直義の信任も厚く,貞治2/正平18(1363)年の歌論書『愚問賢注』は二条良基の問いに答えたもの。翌年『新拾遺集』編纂の折,選者二条為明 が業なかばで病没すると,そのあとをうけて完成させた。平明温雅な歌風は,室町・江戸時代を通じて二条派,堂上派和歌の規範となる。歌論書『井蛙抄』,紀行『高野日記』,家集『草庵集』『続草庵集』『頓阿法師詠』があり,『続千載集』以下の勅撰集に44首入集。<参考文献>井上宗雄『中世歌壇史の研究―南北朝期―』

(三角洋一)

出典|朝日日本歴史人物事典:(株)朝日新聞出版
それぞれの用語は執筆時点での最新のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。

世界大百科事典 第2版の解説

とんあ【頓阿】

1289‐1372(正応2‐文中1)
鎌倉・南北朝期の僧侶,歌人,歌学者。〈とんな〉ともいう。俗名二階堂貞宗。京都の人。二条為世に師事し,その没後も二条宗家に仕えた。《新拾遺和歌集》の撰の途中で没した二条為明を継いで同集を完成した。兼好,浄弁,慶雲とともに,和歌四天王と称される。家集に《草庵集》《続草庵集》,歌学書に《井蛙(せいあ)抄》や二条良基と問答形式の《愚問賢註》などがある。〈月宿る沢田の面にふす鴫の氷より立つ明方の空〉(《続草庵集》)。

出典|株式会社日立ソリューションズ・クリエイト
All Rights Reserved. Copyright (C) 2015, Hitachi Solutions Create,Ltd. 収録データは1998年10月に編集製作されたものです。それぞれの用語は執筆時点での最新のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。また、本文中の図・表・イラストはご提供しておりません。

大辞林 第三版の解説

とんあ【頓阿】

1289~1372) 南北朝時代の歌人。俗名、二階堂貞宗。下野守光貞の子。和歌を冷泉為世に学び、為世没後も二条派の平明温雅な歌風を守り、同派中興の歌人とされる。和歌四天王の一人。「新拾遺和歌集」の撰に参与。家集「草庵集」、著書「愚問賢註」「井蛙せいあ抄」など。「続千載和歌集」以下の勅撰集に四六首入集。

とんな【頓阿】

出典|三省堂
(C) Sanseido Co.,Ltd. 編者:松村明 編 発行者:株式会社 三省堂 ※ 書籍版『大辞林第三版』の図表・付録は収録させておりません。 ※ それぞれの用語は執筆時点での最新のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

頓阿
とんあ

[生]正応2(1289)
[没]文中1=応安5(1372).3.13. 京都
南北朝時代の僧侶,歌人。俗名,貞宗。父は二階堂光貞。 20歳前後に出家して比叡山で修学,のち四条道場金蓮寺出入りした。東山双林寺に住んだこともあるが,晩年は洛西の蔡花園 (さいけえん) に住んだ。

本文は出典元の記述の一部を掲載しています。

出典|ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
Copyright (c) 2014 Britannica Japan Co., Ltd. All rights reserved.
それぞれの記述は執筆時点でのもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。

世界大百科事典内の頓阿の言及

【性悪説】より

…中国,荀子の倫理説の中心概念。《荀子》の〈性悪篇〉には〈人の性は悪なり,その善なる者は偽なり〉と説く。偽とは,作為のことで,後天的努力をいう。人は無限の欲望をもち,放任しておけば他人の欲望と衝突して争いを起こし,社会は混乱におちいるであろう。放任しておくと悪にむかう人の性,それは悪といわざるをえない。性の悪なる人間を善に導くためには,作為によって規制しなければならない。先王が礼を作ったのは,人の欲望を規制して社会に秩序を確保するためであった。…

【草庵集】より

…南北朝時代の頓阿の家集。10巻,約1440首。…

【真葛原】より

…《新古今和歌集》巻十一に〈わが恋は松をしぐれの染めかねて真葛原に風騒ぐなり〉の歌を残す慈円は青蓮院門跡であった。文人の愛好した地で,双林寺境内に西行庵があり,ここで没した頓阿の像とともに西行像が安置される。平康頼の山荘も双林寺付近にあり,そこで《宝物集》を著したという。…

【頓阿】より

…鎌倉・南北朝期の僧侶,歌人,歌学者。〈とんな〉ともいう。俗名二階堂貞宗。京都の人。二条為世に師事し,その没後も二条宗家に仕えた。《新拾遺和歌集》の撰の途中で没した二条為明を継いで同集を完成した。兼好,浄弁,慶雲とともに,和歌四天王と称される。家集に《草庵集》《続草庵集》,歌学書に《井蛙(せいあ)抄》や二条良基と問答形式の《愚問賢註》などがある。〈月宿る沢田の面にふす鴫の氷より立つ明方の空〉(《続草庵集》)。…

※「頓阿」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社日立ソリューションズ・クリエイト
All Rights Reserved. Copyright (C) 2015, Hitachi Solutions Create,Ltd. 収録データは1998年10月に編集製作されたものです。それぞれの用語は執筆時点での最新のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。また、本文中の図・表・イラストはご提供しておりません。

頓阿の関連キーワード兼好近来風体抄藤原為定顕国(初代)包真(初代)兼次(2)実次実円周嗣友重(2代)

今日のキーワード

太陽系外惑星

太陽以外の恒星を回る惑星。その存在を確認する方法として、(1)惑星の重力が引き起こす恒星のわずかなふらつき運動を、ドップラー効果を用いて精密なスペクトル観測により検出する、(2)惑星が恒星の前面を通過...

続きを読む

コトバンク for iPhone

頓阿の関連情報