海岸地形(読み)かいがんちけい(その他表記)coastal feature

百科事典マイペディア 「海岸地形」の意味・わかりやすい解説

海岸地形【かいがんちけい】

海岸付近で海の営力(波浪沿岸流潮流など)で作られる地形海食により形成されるものに海食崖海食台,海浜堆積物の作る地形に砂州砂嘴(さし),浜堤(ひんてい),生物の成育によって作られるものにサンゴ礁などがある。海面に対する陸地の相対的な昇降(陸地側が上昇すれば離水,下降すれば沈水)によって,海岸の形態は変化する。たとえば,沈水による溺れ谷(おぼれだに),離水による海岸平野の形成など。このような観点から,海岸線を成因から離水海岸沈水海岸,中性海岸などに分類する。

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関連語 固結 継夫 砂村

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「海岸地形」の意味・わかりやすい解説

海岸地形
かいがんちけい
coastal feature

海岸付近の地形。海面と陸地との相対的関係で種々の海岸地形ができる。山地が海岸に迫るところでは,波の浸食によって海食崖ができ,硬い岩石の部分が削り残されて岩礁になったり,軟らかいところが海食洞になったりする。また磯波によって海食崖の前面波食台 (海食台) ができる。これらは浸食地形である。浸食された岩片は沖のほうに平らな堆積台をつくる。砂浜海岸では堆積地形が発達し,砂丘砂州砂嘴 (さし) ができ,島が砂州で陸続きになった陸繋島もある。陸地が海面に対して相対的に上昇すれば,海面下の海食台や堆積台が海岸段丘となり,沈降すればリアス海岸溺れ谷フィヨルド (峡湾) などができる。

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最新 地学事典 「海岸地形」の解説

かいがんちけい
海岸地形

coastal landform

波や流れの作用を受けて形成された海岸域の地形。現在の営力でつくられている地形だけではなく,過去の海水準の下で形成された海成の地形(隆起海岸における海岸段丘や浜堤,沈降海岸における海底段丘など)も含まれる。海岸は,岩石海岸と砂(礫)浜海岸とに大別される。岩石海岸は固結した物質(岩石)で構成されており,そこでの地形変化は侵食のみで不可逆的かつ非回復性である。砂(礫)浜海岸は非固結な物質(シルト,砂,礫など)でつくられており,そこでの地形変化は侵食と堆積とを繰り返し,可逆的かつ回復性である。岩石海岸では,海食崖・海食台・波食棚・波食窪・海食洞などの地形が発達する。砂(礫)浜海岸では,砂丘・汀段・ビーチカスプ・沿岸砂州などの地形がみられる。

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