精選版 日本国語大辞典 「消費性向」の意味・読み・例文・類語
しょうひ‐せいこう セウヒセイカウ【消費性向】
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消費の所得に対する割合をいう。個人は所得から種々の欲望を満たすために消費を行い、消費に支出されなかった所得が貯蓄される。消費性向は平均消費性向と限界消費性向とに分けて考えられる。いま、消費をC、所得をYと表せば、C/Yが平均消費性向であり、消費と所得のある期間の増加分をそれぞれΔC、ΔYと表せば、ΔC/ΔYが限界消費性向である。一般には限界消費性向は逓減(ていげん)すると考えられている。その理由は、所得が増加するにしたがって個人の欲望の満足される度合いは高まり、所得の増加に比較して消費支出の増加はしだいに小さくなってくると考えられるからである。したがって限界消費性向の逓減につれて平均消費性向も低下する。消費性向の大きさは各国の制度的要因、人々の生活慣習に依存しており、短期的には安定していると考えられる。
所得は消費に支出され、残余が貯蓄となるので、消費性向と貯蓄性向との間には、
消費性向=1-貯蓄性向
という関係が恒等的に成立する。
[鈴木博夫]
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