最新 地学事典 「淡紅銀鉱」の解説
たんこうぎんこう
淡紅銀鉱
化学組成Ag3AsS3の鉱物。三方晶系,空間群R3c, 格子定数a1.077nm, c0.867(arh0.686nm, α103°30.5′),単位菱面体格子中2分子含む。紅朱色柱状・短柱状または塊状。劈開{
執筆者:青木 義和
出典 平凡社「最新 地学事典」最新 地学事典について 情報
化学組成Ag3AsS3の鉱物。三方晶系,空間群R3c, 格子定数a1.077nm, c0.867(arh0.686nm, α103°30.5′),単位菱面体格子中2分子含む。紅朱色柱状・短柱状または塊状。劈開{
執筆者:青木 義和
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銀を主成分とする硫塩鉱物の一つ。ルビー・シルバーともよばれる。黄粉銀鉱とは同質異像関係にあり、おそらくその高温相に相当する。各種熱水鉱脈鉱床中に産し、脈石鉱物として石英のほかに炭酸塩鉱物を含むことが多い。肉眼ではそのアンチモン(Sb)置換体である濃紅銀鉱と区別しがたい。まれに六角柱状の自形をなすことがある。日本では栃木県塩谷(しおや)郡栗山村(現、日光(にっこう)市)西沢鉱山(閉山)の銀鉱石中から最初に発見され、その後兵庫県生野(いくの)鉱山(閉山)からも発見された。英名は、最初に本鉱の化学成分を決定したと伝えられるフランスの化学者J・L・プルーストにちなむ。
[加藤 昭 2017年9月19日]
淡紅銀鉱
英名 proustite
化学式 Ag3[AsS3]
少量成分 Sb,Se
結晶系 三方
硬度 2~2.5
比重 5.63
色 深紅
光沢 金剛
条痕 鮮赤
劈開 三方向に明瞭
(「劈開」の項目を参照)
出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報
…銀を数%以上含む鉱物は約60種知られている。重要な銀鉱物としては,自然銀native silver Ag,輝銀鉱argentite Ag2S,角銀鉱cerargyrite AgCl,ナウマン鉱naumannite Ag2Se,安銀鉱dyscrasite Ag3Sb,ジャルパ鉱jalpaite Ag3CuS2,硫ゲルマン銀鉱argyrodite Ag8GeS6,硫シャク(錫)銀鉱canfieldite(別名,カンフィールド鉱) Ag8SnS6,ゼイ(脆)銀鉱stephanite(別名,ゼイ安銀鉱) Ag5SbS4,濃紅銀鉱pyrargyrite Ag3SbS3,淡紅銀鉱proustite Ag3AsS3,雑銀鉱polybasite(別名,輝安銅銀鉱) (Ag,Cu)16Sb2S11,ヒ(砒)雑銀鉱arsenpolybasite (Ag,Cu)16As2S11,ヘッス鉱hessite(別名,ヘッサイト,テルル銀鉱)Ag2Teなどがある。このほか四面銅鉱や方鉛鉱には銀を含むものがあり,鉱床内に多産する場合にはシルバーキャリアとして重要視される。…
※「淡紅銀鉱」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
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