清元梅吉(3世)(読み)きよもとうめきち[さんせい]

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「清元梅吉(3世)」の意味・わかりやすい解説

清元梅吉(3世)
きよもとうめきち[さんせい]

[生]1889
[没]1966
清元節三味線方。2世清元梅吉の実子。本名松原清一。 1911年梅吉を襲名。5世延寿太夫の三味線方となったが,22年延寿太夫と不和になり,分離独立して「清元流」 (俗称「梅吉派」) を創設し家元となる。 55年,2世寿兵衛となる。『津山の月』『お夏狂乱』『幻お七』など,作曲多数。

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世界大百科事典(旧版)内の清元梅吉(3世)の言及

【お夏狂乱】より

…演技面のみならず,大道具,鳴物,鬘などにも逍遥の思想が反映された。同じ歌詞に3世清元梅吉が作曲した清元節の曲(1914)がある。【林 京平】。…

【猩々】より

…山田流箏曲には3世中能島松仙が移曲。また,高谷伸が補筆して3世清元梅吉が清元に移曲したものは,1954年4世井上八千代が振り付けた舞地として行われる。なお,別に3世八千代の振付によるものもあるが,東明節の曲で,能のキリの部分だけのもの。…

【平岡吟舟】より

…代表作に《大磯八景》《向島八景》《都鳥》《東明獅子》などがある。東明節の創始は2世稀音家浄観(きねやじようかん),2世清元寿兵衛(3世清元梅吉),大和楽(やまとがく)の清元栄寿郎などに影響を与えた。また,アメリカから帰国後,日本最初の野球チーム〈新橋アスレチック・クラブ〉をつくって日本の初期野球の基礎をつくったのをはじめ,ローラースケートの道具を持ち帰って普及に努めるなど,その多彩な活動で築いた財を一代で散じ,〈平岡大尽〉などとも呼ばれた。…

※「清元梅吉(3世)」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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