生駒山(読み)いこまやま

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

生駒山
いこまやま

奈良県と大阪府の境にある山。生駒山地主峰。標高 642m。花崗岩から成る 300~400mの山地の上に閃緑岩の残丘としてそびえる。山頂から奈良盆地,大阪平野が一望され,古くから交通,戦略上の要地。初め,修験者行場とされていたが,延宝6 (1678) 年,東側中腹宝山寺創建後,生駒聖天の名で大阪商人の信仰を集めた。 1914年大阪電気軌道 (現近畿日本鉄道奈良線) ,18年ケーブルカーが開通し参詣者が急増,山麓に門前町が発達した。山頂には山上遊園地をはじめ京都大学天文台テレビ塔,マイクロウェーブ中継所がある。 59年阪奈道路が山頂北側に開通,64年その道路の登山口から山頂を経て信貴山にいたる信貴生駒スカイラインが全通した。

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百科事典マイペディアの解説

生駒山【いこまやま】

大阪府と奈良県の境にある生駒山地の主峰。標高642m。金剛生駒紀泉国定公園の一中心で,山上に遊園地,京大付属天文台があり,ドライブウェーが通じる。《万葉集》に射駒山とみえ,奈良時代には長屋王などの墓が営まれている。中腹に延宝年間(1673年―1681年)創建の宝山寺があり,古来生駒聖天の名で信仰を集める。東麓の生駒市から宝山寺,山上へケーブルカーが通じる。
→関連項目生駒[市]草香高安城

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世界大百科事典 第2版の解説

いこまやま【生駒山】

大阪府と奈良県の境をなして南北にのびる生駒山地の主峰。標高642m。更新世の六甲変動で隆起した生駒山地の隆起軸は,北端の淀川沿いの男山から南端の大和川狭隘部まで南北約35km,幅5~6kmに認められる。山地の高度は北部で約250m,南へしだいに高くなり450m前後となる。尾根に残る小起伏の平たん面は鮮新世初めの準平原の遺物と考えられ,それらを連ねると一定の高さを示す。山地の西側は急傾斜の崖で大阪平野に接し,東側は緩傾斜して奈良盆地に移行している。

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大辞林 第三版の解説

いこまやま【生駒山】

大阪府と奈良県の境にある山。生駒山地の主峰。海抜642メートル。東側中腹に宝山寺、山頂には遊園地や天文台などがある。生駒の嶽。⦅歌枕⦆ 「君があたり見つつも居らむ-雲なたなびき雨は降るとも/万葉集 3032

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日本の地名がわかる事典の解説

〔大阪府(奈良県)〕生駒山(いこまやま)


大阪府・奈良県境に連なる生駒山地の主峰。標高642m(地形図では643m)。東側山腹にある宝山(ほうざん)寺は生駒聖天(しょうでん)を祀(まつ)り、関西商人の信仰を集める。山頂は生駒山上遊園地のほか、宇宙科学館・京大天文台などがある。生駒山地南端の信貴(しぎ)山まで尾根筋を信貴生駒スカイラインが通じる。北東麓(ほくとうろく)の生駒市街地から山頂を結ぶケーブルカーは日本で最初の敷設(1918年〈大正7〉)。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

生駒山
いこまやま

奈良県と大阪府との境界に位置する生駒山地の主峰。金剛生駒紀泉(こんごういこまきせん)国定公園の一中心。標高642メートル。侵食に耐えた堅い閃緑(せんりょく)岩からなるドーム状の残丘。山頂は平坦(へいたん)面をなし、大阪府側の西斜面は急崖(きゅうがい)、奈良県側の東斜面は緩傾斜で生駒谷に下る。古くから胆駒山(『日本書紀』)、射駒山(『万葉集』)などの名で知られる。1678年(延宝6)東側中腹の般若窟(はんにゃのいわや)の下に宝山寺(ほうざんじ)が創建されてから庶民の信仰を集めた。山頂には遊園地、各局テレビ塔などがあり、阪奈道路から分岐する信貴(しぎ)生駒スカイラインや近畿日本鉄道生駒駅近くの鳥居前駅からはケーブルが通じている。[菊地一郎]

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