(読み)オ

デジタル大辞泉の解説

お〔を〕【緒】

繊維をよった細長い線状のものの総称。糸やひもなど。「堪忍袋のが切れる」
履物につけて足にかけるひも。鼻緒。「下駄(げた)にをすげる」
楽器や弓に張る糸。弦(げん)。「琴の
長く続くこと。また、そのもの。「息のが絶える」
命。生命。
「おのが―を凡(おほ)にな思ひそ庭に立ち笑ますがからに駒に逢ふものを」〈・三五三五〉

しょ【緒】

物事の糸口。はじめ。ちょ。

しょ【緒】[漢字項目]

常用漢字] [音]ショ(漢) チョ(慣) [訓] いとぐち
〈ショ〉
物事のはじまり。発端。いとぐち。「緒言緒戦緒論端緒由緒
ある事から引き起こされる思い。「情緒心緒
〈チョ〉に同じ。「緒言情緒
〈お〉ひも・糸の類。「鼻緒
[名のり]つぐ

ちょ【緒】

いとぐち。はじめ。端緒。しょ。

ちょ【緒】[漢字項目]

しょ

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典の解説

【緒】

〘名〙
① 糸やひもなど細長いもの。物を結びとめるもの。
※古事記(712)上・歌謡「太刀が遠(ヲ)も 未だ解かずて」
② 楽器、弓などの弦。〔大治本新華厳経音義(奈良末)〕
※宇津保(970‐999頃)嵯峨院「穴あるものは吹き、をあるものは弾き」
③ 履き物につけて、足にかけるひも。鼻緒。
※小川本願経四分律平安初期点(810頃)「六群比丘、帯〈ヲ反〉多き革屣を著けり」
④ 物事の長く続くこと。また、その続いているもの。
※万葉(8C後)一五・三七七五「あらたまの年の乎(ヲ)長くあはざれど異(け)しき心は吾(あ)が思(も)はなくに」
⑤ (④から転じて、あるいは玉(魂)をつなぐものの意から) いのち。生命。玉の緒。
※古事記(712)中・歌謡「御真木入日子はや 己(おの)が袁(ヲ)を 盗み殺(し)せむと 後(しり)つ戸よ い行き違(たが)ひ 前つ戸よ い行き違ひ」

しょ【緒】

〘名〙
① 細いひも。糸。また、糸の端。お。〔張衡‐南都賦〕
② 物事が始まったり解決したりする、そのきっかけや手がかり。いとぐち。はじめ。ちょ。
※文明本節用集(室町中)「窺仁義之原、探礼楽之緒(ショ)〔独楽園記〕」
※国語のため(1895)〈上田万年〉今後の国語学「弖爾乎波仮字遣につきての研究其の緒を開きしよりは、六百数十年も後なり」 〔北史‐李謐伝〕

ちょ【緒】

〘名〙 (「ちょ」は「緒」の慣用読み) いとぐち。手がかり。しょ。

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世界大百科事典内のの言及

【ひも(紐)】より

… 紐は,その特徴によっていろいろに使い分けられる。組紐は古来,紐の本命と考えられたものであり,直衣(のうし)の緒(お),鎧冑の縅(おどし)糸,太刀の緒や柄(つか)糸,帯締め,羽織紐などに使われる。織紐のうちで代表的なものは真田(さなだ)紐(真田織)で,平たい形状なので箱物の紐,掛軸の吊(つり)紐に適しており,真田幸村の考案になるものと伝えられている。…

※「緒」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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