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滲出性体質 しんしゅつせいたいしつexudative diathesis

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

滲出性体質
しんしゅつせいたいしつ
exudative diathesis

全身の皮膚粘膜に滲出性の炎症反応を生じやすい,病的な体質をいう。普通の人にはなんの反応も起さないような刺激に対して局所的に反応を起す。乳児では顔面に脂漏,頸部,陰股部,腋窩に間擦疹が生じ,一般には湿疹ストロフルスなどが起りやすい。また,地図状舌を伴い,鼻炎,口内炎,咽頭炎気管支炎などにかかりやすい。乳幼児特に男児に多いが,多くは年齢とともに症状が軽減し,やがて消失する。

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デジタル大辞泉の解説

しんしゅつせい‐たいしつ【×滲出性体質】

乳幼児期にみられる過敏体質の一。皮膚や粘膜が過敏で、湿疹(しっしん)や呼吸器消化器などの炎症を起こしやすい。

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大辞林 第三版の解説

しんしゅつせいたいしつ【滲出性体質】

外部刺激に対して異常に過敏で、滲出性反応を起こす体質。乳児・幼児に多く、小さな傷でもリンパ節がはれやすく、下痢・喘息性気管支炎などの症状が出る。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

滲出性体質
しんしゅつせいたいしつ

通常ではほとんど変化を生じない程度の刺激に対しても、比較的強い滲出性の反応をおこしやすい体質。現在では、虚弱やアレルギーなどのさまざまな体の傾向を、医学的に「~体質」としてひとくくりに診断したり表現することはなく、滲出性体質ということばが用いられることはなくなった。かつて滲出性体質といっていた症状には、湿疹(しっしん)などの皮膚所見、鼻・咽頭(いんとう)などの粘膜の炎症、アンギーナなどのリンパ節腫大(しゅだい)などがあり、これらは小児に多くみられるものである。
 疾患の原因には数多くの因子があげられているが、一般的には外的因子(外因)と内的因子(内因)とに分けて考えられている。外的因子には物理的あるいは化学的因子などの無生物による病因と、ウイルス、リケッチア、細菌、真菌、寄生虫などの生物による病因とが区別されている。一方、同じような外的因子を受けた生体でも、あるものは疾病(疾病にも軽症と重症の場合がある)となり、また、あるものはなんの変化もおこさない。この原因としては生体の内的因子の存在が考えられ、疾患の成立には外的因子と内的因子という両者の関与が重要であると理解されている。内的因子としては通常、疾病素因、遺伝、アレルギー、免疫などがあげられる。疾病にかかりやすい性状を意味する疾病素因には、一般的なものと個人的なものとがあり、体質という用語は漠然とした言い方ではあるが、個人それぞれの形態的、機能的、および精神的なすべての性質を総括した意味をもって使われる。[渡辺 裕]

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