瀬川菊之丞(6世)(読み)せがわきくのじょう[ろくせい]

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「瀬川菊之丞(6世)」の意味・わかりやすい解説

瀬川菊之丞(6世)
せがわきくのじょう[ろくせい]

[生]1907
[没]1976.11.3.
歌舞伎俳優。屋号浜村屋。俳名路考。本名豊太郎。5世岩井粂三郎の義弟となり 1918年中絶の瀬川家を再興,33年に襲名女方から敵役老役まで幅広い芸域で前進座座員として活躍したが,公演のため大阪滞在中に急逝した。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

世界大百科事典(旧版)内の瀬川菊之丞(6世)の言及

【前進座】より

…第2次世界大戦後,青年劇場運動で注目されたが,49年共産党に集団入党し,民族文化の改良と創造を唱えた。これを契機に商業劇場から一時締め出されたが,講和後,長十郎の《鳴神》,翫右衛門の《俊寛》,5世河原崎国太郎の《切られお富》,5世嵐芳三郎の《寺子屋》,瀬川菊之丞の《阿部一族》などで旺盛な活動を試みた。67年9月思想的対立から長十郎を除名する事件があったが,79年12月歌舞伎座で創立50年記念公演を行い,82年10月東京・吉祥寺の劇団敷地内に前進座劇場を開場。…

※「瀬川菊之丞(6世)」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

今日のキーワード

焦土作戦

敵対的買収に対する防衛策のひとつ。買収対象となった企業が、重要な資産や事業部門を手放し、買収者にとっての成果を事前に減じ、魅力を失わせる方法である。侵入してきた外敵に武器や食料を与えないように、事前に...

焦土作戦の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android